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冷たい頭で説かれた深い思想よりも、熱い心臓から語られる平凡な言説を尊敬する |
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まるまる
(484)投稿日:2005年07月27日 (水) 21時30分
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国際社会から孤児になった日本。北京の六カ国協議の中で日本はどこの国からも、日本の意見が尊重されされている様子は見えない。関心をもたれなかったのはなぜでしょか。先の日韓会談において、小泉首相の言動がどんなに国益を損じたか謙虚に見つめなおしてほしい。小泉首相のコモンセンスの欠如にあります。「靖国問題」の本質は何ですか。国際社会にまったく通用しない、独善的な小泉首相。コモンセンスとは、他のすべての人々のことを顧慮し、他者の立場に自己を置く能力のことであるが、まったく欠如しています。 日本は過去の戦争に対する謙虚な反省を忘れ、傲慢な態度をとり続ける限り、近隣の国々から孤立するばかりです。口先の反省ではなく、懺悔です。己をむなしくしなければ懺悔はできません。腹のそこから自らのあり方を見つめなおすことです。口先で平和を語り、反省を語る一方で、戦争を賛美する教科書を広めようと努力しているのでは誰が信用しますか。 国際社会からもまったく相手にされない孤児になっています。 人間は自己の行為への反省等を喪失した時、相手を力で圧伏しようとします。自己を見詰める前に、他者を責めること致します。日本のマスコミは、あまりにも自国のあり方を見つめず、他国の悪口雑言に満ちた言動をしています。 日本人の自らの過去に対する無謬性への狂信は、他国に対して不寛容を生み出しています。こうした日本人のあり方は近隣の国々からは、不快に思われ、日本人は傲慢であると映っています。「人の風見てわが風直せ」と申すではありませんか。まず自分の行状を見直すことが大切です。アメリカの褌で相撲をとっている限り何も問題は解決しないでしょう。 他者を鏡として自己を見つめる事ができなくなり、他者から学ぶことを忘れ、野蛮な行為に走っています。何故そういう人間が生まれたのでしょう。 国家のいうことを無条件に受け入れ、迷うものを徹底的に排除したのが戦時期の日本でした。おそらく明治国家のある種の一時的成功の後に、国家と共に歩んだ教育と深く関係するのでしょう。
先の戦争を含め、野蛮と暴力との支配の中で斃れて行ったすべての人々を悲しみのうちに思い浮かべてみてください。 シュヴァイツァは「人間は自ら作り出した悪魔の姿が見分けられなくなってしまったとは…」と言っております。日本人が過去の失敗から学び、常に迫り来る狂信と痴愚の破局とを阻止しようと、あるいは回避しよう、あるいは延期しようと努力する人が一人でも多くなることを期待致します。 良心なき知識は魂を荒廃させるだけです。漱石は「冷たい頭で説かれた深い思想よりも、熱い心臓から語られる平凡な言説を尊敬する」と述べています。真に問題を解決しようと思うなら、熱いハートでキムジョンイル氏に話しかけることができなくてはなりません。
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