本日、卵巣腫瘍摘出のために手術をしたんですが、実は卵巣腫瘍ではなく、そこに重なっていた小腸gistであることがわかりました。急遽産婦人科から、外科医に代わり腫瘍を摘出してもらいましたが大きさが6cm程だといわれ、リスクが低くない可能性があることを説明されました。元々4,5年前から卵巣腫瘍であることをいわれ経過を見ていましたが、(たぶん卵巣の)腫瘍マーカーに異常はありませんでした。そもそも手術の必要はないといわれ、異常があれば卵巣摘出するスタンスでしたが、今年思い切って摘出することにした結果がこの状態です。そこでいろいろネットで調べて・基本的にはgistとは悪性であること・5cm以上10cm未満は再発リスクが中リスクであることを認識しました。そこで気になったことを質問させていただきます。・再発リスク=転移リスクで間違いないのか?・長い期間が経過した結果に肥大したように思うが、リスクの高低に関係しないのか?・同一箇所に再発した場合、切除さえすれば問題なく十年、二十年など長く生きられるのか?・癒着があった部位への転移は多いのか?以上が気になったことです。わかることだけ、わかる部分だけでもいいのでお答えくださるとありがたいです。ちなみに手術したのは私ではなく母親です。まだgistのことをよく知らないため、外科医にいろいろ聞けなかったため、気になってここを頼ってみました。
ヘリさん、GIST歴20年になる一患者です。食道原発ですが、摘出7年後に再発し、10年以上のグリベック服用にて過去1.5年、3回のCT,MRIでも腫瘍の影が見えなくなり300rに減薬して1年になります。質問につき案外多くの文献を読んでの知識の答ですが、これらは統計的な情報です。GISTは1pほどマージンを確りとり、腫瘍の被膜を破らず、すんなりな摘出手術により、50%近くの患者さんは再発がないと読んでいます。小腸GISTの予後は比較的に悪いと言われていますが、Exon9の突然変異の可能性が他の臓器に比べると高いからと統計的に説明されていました。この件につきhttp://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=gist&mode=res&log=1045 の下[5652] GIST変異ゲノムタイプとグリベックの効果率 Sunny南加 - 2011/10/20でポストしました。・再発リスク=転移リスクで間違いないのか?再発と転移は別ものでしょう。私のGISTは再発でした。転移ではありません。食道だったの当時では非常に先端技術だった、体に優しい、胸腔鏡下手術で摘出にてマージンなしで、多分完全摘出が出来なく、残った腫瘍細胞が時間を掛けて7年後に同じ大きさになりました。読んだ文献によると腫瘍の被膜を破ると腫瘍細胞の播種の可能性が高くなり転移リスクが高くなると記憶しています。・長い期間が経過した結果に肥大したように思うが、リスクの高低に関係しないのか?長い時間をかけたので腫瘍増殖度が低い事を実証していると思います。お母さんの腫瘍の病理テスト結果リポートの一つに細胞分裂数なる数値が書かれていると思います。これは顕微鏡下で分裂進行中の細胞の数を示す数値です。これがGIST再発の予後を示す一番重要なパラメターです。次が腫瘍径、そして原発臓器でしょう。この数値が5/50HPF以下だと予後が良い。私の場合見つからなかったので0/50HPFでした。私の様に残留組織が残っていれば、過去の腫瘍の多分緩やかな増殖をする可能性が高いでしょう。しかし、殆どのGISTはゲノム変異がキッカケで腫瘍化しています。変異した細胞の増殖は不安定なので二次的変異をいつ起こすかは想定できないでしょう。しかし統計的にリスクは低いと思ってよいでしょう。あくまで統計的です。・同一箇所に再発した場合、切除さえすれば問題なく十年、二十年など長く生きられるのか?GIST治療の基本は外科的な摘出だと読んでいます。多分小腸であれば、摘出の繰り返しが可能でしょう。私の食道ではScar tissue, 瘢痕組織が出来ていて不可能と外科医から説明されました。・癒着があった部位への転移は多いのか?小腸、大腸あたりの手術は癒着が起こる可能性が50%ほどと高いと読んでいます。癒着とGISTの転移とは無関係だと思います。
聞きたいことをしっかり答えてもらって少し安心しました。2週間後あたりに病理について詳しくわかるといってたので、それを待ってみることにします。とても不安だったので助かりました。予後、再発転移などがないことを祈りつつ、気を付けて経過を見ようと思います。ありがとうございました!