カプセル内視鏡を行ったら小腸に腫瘍が見つかりました。多分、GISTだろうとの事です。大きさは2センチ位みたいです。その他、CTやPET検査も行ったのですがそれらには腫瘍は見当たらなかったみたいです。GISTは基本良性の病気だから心配ないと医師に言われたのですが、色々と検索するとGIST=悪性という感じに思えて来ました。GISTは基本は良性の病気なのでしょうか?また小腸のGISTでも2センチ位なら放置しても良いレベルと言われてます。放置して良いのか思い切って切除した方が良いのか考えてます。小腸のGISTでも2センチ位なら再発率も1%位と聞きましたが予後は良いのでしょうか?小腸のGISTは予後が悪いと言うのは大きさが10センチとかになった場合の事なのでしょうか?それとも大きさに関係なく小腸のGISTは全て予後が悪いのでしょうか?
はじめまして。熊本のぞうさんといいます。09年7月に小腸原発の腫瘍(7cm)を切除して、11年1月に再発腹部に播種多数、肝転移となりました。 GISTの場合、予後の判断は@部位、A大きさ、B核分裂数で分類さtれています。NCCN-Miettinen分類で小腸の場合核分裂数5/50HPF以下の場合2cm以下は0%、2〜5cmは4.3%、5〜10cmは24%、10cm以上52%が再発のリスクがあり、核分裂数5/50HPF以上だと同じ区分で50%(非常に稀)、73%、85%、90%となっています。 GISTの確定診断と核分裂数に関しては手術しああとの病理検査をやってみないとわからないですね。 胃原発に比べると再発リスクは高いようです。あと治療に関してですがGIST研究会のガイドラインを参考にされるといいと思います。http://www.gist.jp/ 胃の場合、2cm未満は定期観察となっていますが、小腸に関しては記述がちょっと見つけられませんでした。 定期観察をされて、少しでも大きくなるようでしたら手術ということになるかと思います。 お大事にされてくださいね。
カプセル内視鏡での2cmGISTがCTやPETで確認できなかった ー はやはり後者の方が信頼度が高いと思います。カプセル内視鏡は近くからの観測ですが、CTはX−線による透視です。普通のCTワン切り間隔が5−7mmほどですから、2cmであればCTに映るはずです。PETは腫瘍組織の葡萄糖糖分の吸収量により増殖の活発性を示します。これにも見とどけられなかったのは、少なくともまだ活発性の低いか、無いかもしれません。2cm以下の腫瘍はマイクロGISTと呼ばれ、非常に頻繁に発生しています。胃では20−35%近くの成人にできているとの文献もあります。[4362] 非常に高い頻度で起きている 2cm以下のMicro GIST Sunny南加 - 2010/01/27http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=gist&mode=res&log=824にポストしました。http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=gist&mode=res&log=1063の下で[5658] 腸原発GIST予後はExon9に深い関係がある Sunny南加 - 2011/10/20でポストしました。“予後予測の第一因子は腫瘍ゲノムタイプだと。小腸原発は胃にくらべて予後が良くないのは Exon9の腫瘍の率が高いからだと説明されています。” ここに参照した表はG.netに付着しました。小腸のExon9の統計的な可能性は27%ほどですが、胃原発は3.2%です。直接的な小腸原発GISTリスクの情報は“General Information About Gastrointestinal Stromal Tumors Treatment”http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/treatment/gist/HealthProfessional/page1のTable 1(スクロールして下さい)に説明されています。Jejunum/Ileumは小腸です。この表にはMitotic Index(細胞分裂数)が5以下、以上に大きく分けられています。いずれにしても2cm以下であればリスクは無しか低い だと考えられるでしょう。やまさんの情報から(医療情報が正しいと仮定して)、PETが光らなかったのは増殖度が低いか、周りの臓器と変わらなかったと考えてよいのではないでしょうか。 またCTにも映らなかった – から2cm以下の腫瘍は確実でしょう、それともハッキリした腫瘍化していない可能性も高いのではないでしょうか。だとこの表の上部にあたり、リスクは現時では none なし と出てきます。私だったら、手術などと心配せす、でも半年後にCTを撮りなおし、慎重な観察で十分だと思いますが。GIST診療ガイドラインhttp://www.jsco-cpg.jp/guideline/03.htmlも参考にして下さい。