【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中

掲示板

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

名前
Eメール
題名
内容
URL
アイコン アイコンURL
削除キー 項目の保存

こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

バッハ(8)
グッキー (9)投稿日:2003年01月21日 (火) 10時11分 返信ボタン

 要するにバッハという人間は、他人の言いなりにならなかったのであり、
彼はこの態度を音楽演奏に持ち込んだ。自分の周囲の凡庸さに彼がどんなに
憤ったことか。この完全無欠な音楽家、比類なき大演奏家、その理想が当時
知られていた音楽的宇宙を全部包み込んだ作曲家、この巨人が、ライプチヒ
では情けない学生たちや、自分が必要とし望んでいた実力を、遥かに下回る
人間共と一緒に仕事をする羽目になったのであった。1730年に彼は、教会
音楽隊に入れる最小限の資格要件を作った。市評議会への通告によると、聖歌隊
には最小限十二人の歌手が必要だが、十六人いれば、なお結構である。オーケストラ
には十八人の楽員が要るが、二十人の方がさらに望ましい。
 しかし実際の手持ちといえば、四人の町雇い楽師、三人の職業バイオリン弾き、
一人の見習い、と総勢たった八人である。しかも「彼らの資質や音楽知識について
本当のことを語るのは、私の謙譲の美徳が許さない」とバッハは言った。彼は
サジを投げた。こうした状況には、我慢がならないが、そのうえ学生の大半は
才能を持っていない。ライプチヒの演奏水準が低下しているのはこのためだ、
とバッハは言った。最後に彼は学生の質をこう要約している。十七人は“使用不能”
二十人は“まだ使用できない”17人は“適性がない”のだが、これら五十四人が
ライプチヒの四教会の合唱隊を構成していた。一番運の悪いのは聖ペテロ教会で、
そこの合唱隊は「音楽を理解せず、やっとコラールが歌えるだけの者」で成り立っている。
(「流しの音楽師」にバッハが触れていることに注意されたい。これら楽師諸君は
何でもやれる音楽家だったらしい。1745年にバッハは、流しの一人で
カール・フリードリッヒ・プファッフェという立派な名前を持った男を試験した。
「彼は列席者が拍手を送るなかで、流し楽師が通常用いる楽器のすべて、すなわち
バイオリン、オーボエ、横笛、トランペット、ホルン、その他の金管諸楽器を
極めて上手に演奏することがわかり、彼の求めている助手のポストに好適である
ことが判明した」とバッハは書いている)
 さて、以上がバッハが取り組まねばならなかった素材であった。時々、
特別の場合には、もっと多くの楽員を獲得することができた。『マタイ受難曲』
のために彼は四十人以上をかき集めた。バッハが大演奏集団を切望していたのは
明らかであり、今日“正統性”の名のもとに『ロ短調ミサ』や二つの受難曲の
ような大規模な作品を、1730年のバッハのメモに基づいて、少数の人間で
上演するのは誤りである。もちろん、いかなる人数で演奏するにしても、
バッハ的演奏を保持しなければならないし、完全な明晰さで作品を演奏しなければ
ならない。しかし、これは大きな音を排除するものではない。




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板