【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中

掲示板

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

名前
Eメール
題名
内容
URL
アイコン アイコンURL
削除キー 項目の保存

こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

ヘンデル(9)
グッキー (28)投稿日:2003年02月16日 (日) 06時04分 返信ボタン

 カストラートとは、去勢された歌手のことである。古代に存在し、12世紀に
復活した。教会が女声を禁じ、代わりにカストラートを用いたからである。去勢
手術は思春期の前に行われた。何年もにわたる厳しい訓練のあと、彼らは女の声と
男の肺を持つ歌手として教会に送り込まれた。その歌唱があまりにも見事だった
ために、彼らは教会を出て公衆の前でも歌うようになった。バルダッサーレ・フェリ
(1610〜1680)がカストラートの最初のスターだった。
 彼らの技術は信じられないほどだった。中には音域が四オクターブにも及び、
高音度のハ音よりも高いイ音や、さらにロ音をさえ完全に出すことができる者も
いた。しかも彼らの声は長続きした。キャファレリの声は70歳になってもまだ
若々しかった。オルシーニは73歳の時、プラハで美声を披露、嵐のような称讃を
集め、その10年後にはオーストリアのマリア・テレジア女帝の前で歌った。
102歳の長寿を保ったバニエリは、97歳まで歌い続けた。
 しばしば彼らは肉体に奇形を生じ、特大で、太っていて、腕や足は骨と皮ばかり
なのに、胸部は樽のようにぶくぶくと肉がついていた。彼らの声は、女性の声質に
属するが性的特徴のないもので、あらゆる情報が示すところでは、驚くほど甘かった。
聴衆を常に驚嘆させてやまなかったのは、息の長さだった。ある者は一つの音を
優に1分余も歌い続けることができた。当時のオペラ・ファンの楽しみの一つは、
カストラートとトランペットまたはフルート奏者との腕比べだった。が、奏者が
真っ青になるまで吹き続けても、カストラートは常に勝利を収めた。ファリネリの
青年時代、あるオーボエ奏者がリハーサルの時よりもずっと長く、最後の音を
引っ張った。ファリネリは少しも動じずに歌い続け、オーボエが息切れしてからも
まだ、同じ呼吸を保ちながら歌いにうたった。ファリネリの肺が破裂しはすまいかと、
満場水を打ったように静まり返る中で、彼はさらに即興の難しいカデンツァまで
つけて歌い終えた。しかも最後まで一呼吸もしなかったという。
 カストラート歌手の最盛期はほぼ1720〜1790年で、ニコロ・グリマルディ(ニコリーニ)、
フランチェスコ・ベルナルディ(セニシーノ)、ガエターノ・マイオラーノ(キャファレリ)、
さらには史上最高とうたわれるカルロ・ブロッシ(ファリネリ)らが活躍した。いずれも
ニコリーニが生まれた1673年から、キャファレリが死んだ1783年の百余年の間に
花を咲かせた。オペラ界最後のカストラートは、ジョヴァンニ・バチスタ・ヴェルッティで、
マイヤベーアのオペラ『エジプトの十字軍』(1824年)には、彼のために書かれた
パートがある。




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板