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バッハ(9)
グッキー (10)投稿日:2003年01月23日 (木) 02時19分 返信ボタン

 バッハはこの未熟な素材で最善を尽くした。おそらく彼は、オーケストラの
楽器の大半を弾くことができたとみられ、現代の指揮者とほぼ同じように手勢
を動かした。ふつう彼は、バイオリンかハープシコードを演奏しながら指揮を
した。初期の指揮法の歴史に関しては学問的研究がほとんど行われていないが、
19世紀になるまで指揮者は実際に拍子を取ることはしなかった、と一般に
考えられている。けれども、アンサンブルを指揮する人物がたしかに拍子を
取ったことを示す証拠が、バッハ時代から豊富に存在している。実のところ、
バッハが不運なクラウゼの試験をした際、特記事項として、この学生が正確に
拍子を取れないこと、つまり「彼は二つの主要拍子、すなわち偶数拍子(四分の四
拍子)と奇数拍子(四分の三拍子)を正確に取ることができなかった」と
述べている。
 すべての目撃者談から判断して、オーケストラの先頭に立つバッハは支配者の
様相を呈していたようである。彼はすばらしい読譜力を持ち「聴力は極めて繊細
で、大アンサンブルの中でも、ごく些細な誤りを発見することができた」。
指揮の最中、彼は鼻歌を歌い、自分の担当の楽器を弾き、リズムをしっかり
と保ち、全員に演奏指示を与えたが、その方法は「一人目にはうなずくことで、
二人目には足を軽く踏み鳴らして、三人目に指で注意することで、行った。また、
一人目には自分の声の高音部で、二人目には低音部で、三人目には中音部で、
それぞれ正しい音を指示した。
 これらすべてを、楽員の発する大きな騒音のさなかで、バッハがたった一人で
やってのけた。彼は最も難しい部分を担当しながらも、いついかなる所で誤りが
起こっても直ちに気づき、全員を団結させ、到る所で注意し、頼りなさがあれば、
これを修正し、彼のからだの隅々にまで、リズムが漲っていた」――と、厄介な
エルネスティの前任者だった聖トマス校長、ヨハン・マチアス・ゲスナーは
演奏中のバッハの模様を描いている。
 バッハの息子カール・フィリップ・エマヌエルは、バッハが特に調律に
やかましかった、と語っている。オーケストラ演奏でも自宅の楽器についても、
バッハは調律に最大の注意を払った。「なんぴとの調律や弦張りも彼を満足
させなかった。彼は何でも自分でやった。・・・最大のアンサンブルの中でさえ、
ほんの小さな音の誤りを聞きとれた」。現代的な意味の指揮者の概念は、
まだ考え出されていなかったが、バッハが名称以外のすべての点で現代の
指揮者であり――おそらく、あの短気からして、怖い指揮者であったことを
知るのは興味深い。




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