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From:道産子 [北海道/36歳から40歳]
アウグスト・ゴディーニョ(Godinho Vitorio Magalhaes) ポルトガルの歴史学者。 1918年5月29日生まれ 2011年4月26日死去 リスボン生まれ。 リスボン大学文学部史学科を卒業後、パリに留学。 研究者の道を進むが、反サラザール運動に参加したため、1947年から1960年までパリ高等研究学院第6部門(セクション)に在籍。 1960年から1962年までパリ大学海外研究所教授。 アナール学派のルシアン・フェーブル、フェルナン・ブローデルの下で研究を続け、1959年アジアの香辛料貿易を扱った〈15・16世紀ポルトガル帝国の経済〉でソルボンヌ大学にて博士号を取得。 海外進出史研究に社会経済史的な視点を導入したこの研究によって、ポルトガル海外進出史研究の第一人者として国内外に広く知られるようになった。 帰国後発表した《エンリケ時代における〈発見〉の経済》では海外進出初期の新しい人間類型を構想し、ポルトガルの歴史学にフランスの心性史的方法論を紹介した。 サラザール時代は不遇であったが、1974年の革命政権のもとで文化・教育相に招聘され、1975年から1988年までリスボン新大学社会学部の教授をつとめた。 アナール派の影響を受け、《大航海時代と世界経済:Os descobriments e a economia mundial,2巻 1963-1970》など、ポルトガル及び海洋帝国の社会経済史を中心に、多岐にわたる研究・著作がある。 ブラジル文学アカデミーならびに英国学士院の通信会員。 主な著作に《Prix et monnaies au Portugal 1750-1850》(1955年)《Mito mercadoria、utopia e pratica de navegar》(1990年)などがある。
2025年01月29日 (水) 21時01分
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