| (10) 「眠る兎」 |
木原音瀬
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借りた日の夜そっこー読んだのに書き忘れてた。よかったよ〜。これがデビュー作なんだ?それにしては全然古臭くなくてすごいね。加筆修正したっていうけど全体的な流れは変わってないだろうし。興味半分でホモに手紙を出して、それからも後悔してるのに周りに流されたり言い出せなかったりで引くに引けなくなって、そのうちにだんだん相手を好きになっていく描写がすごく丁寧で、「やっぱり木原さんはいい…」と惚れ直したよ。受けの先生の方も、世間体を気にする脆弱なホモって感じで、でもけなげでよかったです。お前が言ってた自分を偽りながらの会話、面白かったよー。2人とも嘘ついてるから、押し付け合いなすり付け合いって感じで笑った。お互いの地雷へ話を振り合ってておかしかったよ〜。あとお前も言ってた主人公の友達、ほんといい奴な。のめり込んで好き勝手やってる主人公にビシッと言ったり、相手が同性の先生だって分かってからも理解できないと言いつつ味方してくれたり、こんな奴いんのかな。惚れるよな(私が)。ああ、この2人に恋愛感情が発生しなくてよかったよね。あはは!これで「俺じゃダメなのか!」とか言って柿本が迫ってきたら本2つに割いてたよ(借り物なのに)。読んでて全然考えつかなかったな。そんな展開期待して読んでる奴いんのかな。そういう奴が日本の(日本にしかないから)やおい界を堕落させるんだ!あーうん、最後の濡れ場見ちゃうシーン爆笑した。鬼のような形相って!まぁ話し合ってカタがついたかと思って覗いたら男同士まぐわってた、というオチは怒るわな。ほんと笑ったよ。いい奴〜。最後の書き下ろしも読後感がよくて、満足です。初恋の相手いい奴でよかったね。「人の恋愛サイクルは5年だ」ってのに「ふーん」と思った。思わず彼氏さんとの交際期間を数えなおしてみたり。7年目でした。
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