| (26) 「ハラスのいた日々」 |
中野孝次
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庭球祭の行き帰りの電車内で読破しました。乗車時間が合わせて3時間以上あったので…。電車の中で本読んでても、たいがい振動が気持ちよく寝てしまうものなんだが、これは行きも帰りもずっと読んでました(庭球祭で気持ちが高ぶってたというのもある)。
子のない老年夫婦が軽いきっかけから犬を飼うことになり、そのうちかけがえのない存在になり、やがて死んでいくまで(うう…)を書いたエッセイなんだが…まじで泣けるー。電車の中だから泣かなかったけど、家だったら号泣だよ。まぁ動物モノってことで泣くのは分かりきってたんだけどさー。お前なんか犬飼ってた事もあるんだから絶対泣くね。あーこうやって感想書くためにパラパラ読み返しただけで泣きそうになるよ。ハラスの写真が何枚も載ってるし。
かなり昔の本だしあらすじ読んだだけでもすでにハラスが死んでるのは知ってたんだが、それでもそのラストの死のくだりではやるせない気持ちになったよ。よりによって夫婦が不在のときに臨終しちゃって、あとからいろいろ悔やむ作者がかわいそうー。
というわけで、泣く以外の感想がないです。これは読むなら貸すけど、むだに悲しくなるから読みたくないなら貸さないね。
(2003年4月13日)
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