| (25) 「煙か土か食い物」 |
舞城王太郎
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けっこう前に読み終わってたのに書き忘れていた。おもしろかったです!最初はあの独特な文体に「えー何コレ?」ととまどい気味だったんだが、数ページ読んだらもうぐいぐい引き込まれちゃってさ。寝る前の数時間が読書タイムなんだが、2日で読み切ったよ。おもしろーい!
最初はギャグか?と思った主人公の設定も、読み進むうちに人間味のあるキャラだなーと考え直したし。丸雄や二郎やその他の兄弟たちもみんないいキャラで、事件の展開とか暗号とかが興味なくても全然読めるよね!むしろそこが一番の魅力。
文章も一見メチャクチャだと思ったけど、これだけすらすら読めるって事はちゃんとしてるんだよなー。すごいな。最後では丸雄の愛でジーンとさせてくれるし。でもその前に他の愛し方がなかったのか丸雄…。
とにかく文章が好き!その独特の表現に幾度も笑ったが、一番笑ったのがシローがルパンから母親が生き埋めになったって事実を聞き、激怒するところ。「俺は竜巻になった」って!竜巻!夜中に爆笑した。
あ、正しくは「俺は噴火する。発作的にルパンの車の中で暴れる。俺は竜巻になる」だ。車の中で竜巻になられちゃかなわんかなわん!
(2003年4月13日)
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