| (20) 映画:ピンポン |
出演:窪塚洋介、ARATA、中村獅童、大倉孝二など
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原作持ってるのはお前にも貸したから分かってると思うけど、映画の方はほとんど知識がなくてさ。スマイル役のARATAがかっちょいいヨネ〜くらいのもんでした。よくもまぁいきなり買ったもんだよ。ところが観てビックリ!ホモやんけ!マンガ読んだのすごい前だからほとんど覚えてなくて、こんなにもボーイズラブだったのかと新鮮な気持ちで観てしまいました。それでも前半はまだ「ふーん…ペコ×スマイルか」などと落ち着いていたんだが、コーチ役の竹中直人が「この試合で負けたら俺の犬になってもらう。それで何でも言う事を聞いてもらう」みたいなことを言った瞬間に思考がストップした。え〜っこんなこと言ってたっけ!?(言ってます)と、あまりのハードゲイ展開に動揺し、その後の試合シーンをあまり覚えていない。その後はDVD本編と脳内のYAOI展開の2本立てという感じで何がなんだか。だってさ〜どうなの?ARATAが竹中の犬に…犬って…いぬって…犬なの!?スマイルが試合中辛そうな顔とかしてると「竹中に命令されてバイブ突っ込まれたまま試合してるんだ…!」とかもりもり考えて大変でした。絶対そういう調教ホモ同人誌あるべ!(おちついて!)
でもはっきり言って映画本編が、脳内で補完する必要がないくらいのアレだったので意外に同人誌はないのかもしれない。だってテレパシーで会話するなんて…スマイルが捕らわれのお姫様(?)だったなんて…最後スーツで登場なんて…。こいつら絶対できてるよ〜。一般人が見てもホモ映画だよ!萌えすぎてすんごい疲れました。
萌えの事ばっかり言ってるけど、話もまぁまぁおもしろかったです(まぁまぁ?)。自分がサッパリ熱血しないので、ああいう熱い青春ぶりを見ると、憧れ込みですごい感動してしまうよ。いいな〜楽しそうで!そういえばピンポンのコミックス読むまでは、松本大洋ってちょっと変わってて哲学的なマンガ描く人なのかなあと思ってて敬遠ぎみだったんだよなー。実際ピンポン以外はそんな感じだけど(ピンポンと鉄コン以外は売っちゃった)。でもピンポンはオーソドックスに熱い話だよね。映画観たあとマンガも読み返したんだが、マンガの方がもっと熱かったよ。ラストの「ヒーロー見参!」のあたりは泣いてしまった…「もうずっと長いこと彼が来るのを待っています」「スマイルが呼んでんよ」って…。
私はあまり覚えてなかったとはいえ原作読了済みだったから、映画の方もすんなり観れたけど、冷静に考えると原作知らない人には分かりづらい話だったんじゃないかなー。スマイルとペコの絆みたいなものがちゃんと伝わってるのかしら…。作中ほとんど離れてたし。脚本がちっと甘いかな?という気がしました。
あとドラゴン役の中村獅童(本名かな?名前かっこいい)の演技がものスゴかった。歌舞伎役者だから声が通る通る。「静粛に願おう!」だの「不快だぁぁぁーーー!」だの「笑止!」だのの腹の底から出される美声に大笑いしてしまった。とくに「不快だぁぁーー!」は普通に試合してたのにいきなりキレ出すので、本当に面白かった。1から10にいきなりキレすぎだべ。今度会ったときに貸してやるから見れ。
(2003年3月9日)
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