| (1) 「ファンダメンタルなふたり」 |
中沢新一・山田詠美
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さっき読んだ「ファンダメンタルなふたり」の感想を。山田詠美と中沢新一の対談集なんだけど、なかなか面白かったです。91年に単行本で出たやつなので内容はかなり古臭いんだけど、「あーそんな事もあったか」って感じで懐かしく読めました(「おやじギャル」とか言ってたり…)。最初は山田詠美の「ふえーん」やら「〜でしゅ」って言葉使いに目をむいたが、慣れてくると何とか気にならなくなったし、中沢教授の魅力だけで読みきりました。
全編にわたって中沢教授がいろいろと興味深いコメントしてて萌えました。「アメリカのゲイ・ニッポンのゲイ」の回で、「なんでゲイになっちゃうのかな。わかる?」という詠美の問いに、「わかってしまう自分が怖い」と答え、びっくりした詠美に「男の子とセックスする気持ち、わかるの?」と聞かれて「わかってしまう自分が怖い」とまた言っていました。わかりまくってるんだね。「最近見る性的な夢の相手はほとんど男なんだ。困った話だよね」とか言ってたが、ホントだよ。ホモじゃん。まぁそういう微笑ましい(か?)発言以外にも、この回は面白かったです。キリスト教文明が必然的にアメリカンタイプのゲイを生み出してしまうわけを分析してて、「なるほど!」と思ったり…。坂口安吾がいやらしいのはそういう訳なのかしら。坂口安吾の「不良少年とキリスト」が昔からなんかえろくて好きだった私は、真性やおい好きという事で。(貸すので、細かいニュアンスは読んだらうなづいてください)
「霊的世界をめぐる冒険」の回も、内容自体も面白かったんだけど、また中沢教授がホモ発言してて笑った。男の後輩を犯している夢を見たらしく、「ひょっとして彼を愛しているんじゃないか」と語ったり、さらに「こんな夢を見たぼくの無意識は悪いやつだ」と反省しつつ、「また同じような夢を見た」と、本人に言って嫌がられたりしてたようです。本人に言っちゃダメだろ。可愛いおじさんです。
「あいつはかわいい年下の男の子」の回で、男と女が付き合っていく上での重要な要因として、「男にとっても女にとっても、女性的なものがすごく大事になってくるんじゃないかな」というのに頷いてしまいました。相手をすごく好きだな〜と思う時って、媚びてる時とか弱弱しい感じとか、PS2の黄色いコントローラー見せて「これ可愛くない!?」とか言ってる時だもんな〜。守ってあげたい!と思える関係っていいと思います。実際は守らなくていいんだけど。
まぁいつか貸します。
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