低予算映画の神様ロジャー・コーマン監督作品です。ビバリー・ガーランド、
ジョン・アイアランドなどの出演ですが、コーマン監督は、俳優の労働時間を
週６日から週５日にする映画演劇界の協定の発効直前に、この作品を６日間で
作る計画だったけれど、５日間というもの雨に降られ、製作期間は１日延びて
７日になったそうですね。

　その結果、俳優の頭上に大きな防水布を広げて撮ったり、本来は屋外のシー
ンを屋内シーンに変えたりしたそうで、そういわれて見ると何となく湿っぽい
ですね。

　西部劇は数あれど、主役が女保安官というのはあまり例がないんじゃないで
しょうか。いい着眼と思います。酒場の女性経営者（アリソン・ヘイズ）が女
主人公と対立するのですが、この酒場には専属の三人の踊り子がいて、場面が
酒場に移るときは、この三人の練習風景から入る演出になっているのが面白く
感じられました。