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ふと、しかしいろいろと考えているうちに、若かりし頃のファントムはなんて『可愛らしい』思考回路だったのかと思う。
アフリカ時代の彼を見ていると、本当にスラム上がりなのだろうか?…にしては素直すぎるぞ。と、なんかむくむくと反感的な思考が…(決して作者を茶化している訳ではありませんので、重々承知の上………)。
「他人を信じれば馬鹿を見る、自分を守れるのは自分だけ」ハーレムでの常識はこれに限ります、ほんとに。しかも、ビッグアップルでの犯罪件数が落ちてきたのってここ数年の話であり、“捨てられた”ファントムが生きていた頃のスラム街は全く持って、他人を信用してはならない地帯だった頃です。…なぜあんなに素直なんだ、ファントム。
やはり、誰かに保護されたに違いない、しかもそれなりに若い頃に(この秋山主張は、Legion Extranjeraに反映してますが…)。そうでなければ、「信じてやること」なんてセリフは出てこない。それとも、アメリカ海軍の基礎教育が良かったのか?フランとの会話が、ビッグアップルの実情を知っていれば知っているほど「うそ寒い」ものに見えてきてしまう。…まあ、ここまで深読みしている奴もそうそういないと思うけど。
秋山の歳は、トムさん以下、ファントム以上。どこか冷めた目で見てしまっているのも、年齢を重ねて余計な知識を持っているが故かもしれませんね。だから、半端に激情家のトムさんにくすっと笑う部分もあり、指揮官として“出来すぎ”のトムさんに感心してしまうのですよ。だから余計に、まだまだ「思うがまま前進」のファントムにかちんと来る部分もあります。 同年代だと推測されるミラージュとイーグル、彼らはいろいろな意味でファントムのストッパーになっているのでしょう。精神面でのストッパーとしてのミラージュが、九月号では登場しましたけどね。
まぁ、こんなにぼろぼろと批判してますが、ベルクトの意見に賛成という訳でもありません。「正義も悪もない、殺されるか生き残るかだ…」、これはあまりにも戦争当事者たちを愚弄する言葉でしょうが。…さすが、戦争を食い物にする男。 戦争論というものは三者三様でしょうけれど、秋山には秋山なりの戦争解釈があります。『対立する正義』こそが、根底にあると確信しているのですが。これに関してはLegion Extrajera ACT-04に書いてあります。 対立する正義を皆さんは最近目の当たりにしたはずです、記憶にも新しい「アフガン戦争」。あれは、アフガン(イスラム教)とアメリカ合衆国(キリスト教)の対立も一部に含み、また、アメリカ合衆国の世界の中の絶対的強者でなければならないという、一種の強迫観念から派生した戦争だとも解釈できます。
戦争は難しいんですよ、実際軍人たちは何を考えて戦場にいるのか…?とここまで考えたら、思考は止まります。間違いなく。軍人は部品です、軍組織の中のごく一部に過ぎません。彼らのごく一部の功績がつもりつもった結果、戦争が終結するのです。彼らに、政治関連の思惑は不用なものであり、また、邪魔なものでしょう。
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NAME:秋山 / / /
2003年08月24日 (日) 21時28分
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