[134] ある独裁者の悲劇
投稿者:びっぐ
投稿日:2007年07月27日 (金) 21時03分
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普通の国に生を受けていれば、せいぜいマフィアの親分止まりであっただろう主人公。しかし、混乱した中東の国に生まれたため、一国の独裁者にまで上り詰める。スターリンを信奉し、反対派に対し苛烈な粛清と弾圧を繰り返した彼は、誇大妄想を膨らませ、自らを古代の大王の再来と信じ込むようになる。征服欲に任せるまま隣国に対して次々と戦争を仕掛けたものの、いずれの戦争も失敗に終わり、米国の介入まで招いてしまう。しかし、何とか権力を保ち、その後は外部に矛先を向けることはなく、国内での体制維持に努める。だが、皮肉にも、米国から身に覚えのない言い掛かりを付けられ、今度は侵略を自ら受ける立場になる。開戦時は虚勢を張ったものの、あっという間に米軍に首都を占領され、国内を逃げ回る身となり、最後は捕縛され、絞首刑となる…。
…というわけで、今日のお題はサダム・フセイン。Wikipediaを見ると、息子のクサイは我々とためだったようですな。そういや香田さんを殺害したザルカウィもそうですな。二人とも40になる前に死んだわけだ。
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