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[134] ある独裁者の悲劇 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年07月27日 (金) 21時03分
普通の国に生を受けていれば、せいぜいマフィアの親分止まりであっただろう主人公。しかし、混乱した中東の国に生まれたため、一国の独裁者にまで上り詰める。スターリンを信奉し、反対派に対し苛烈な粛清と弾圧を繰り返した彼は、誇大妄想を膨らませ、自らを古代の大王の再来と信じ込むようになる。征服欲に任せるまま隣国に対して次々と戦争を仕掛けたものの、いずれの戦争も失敗に終わり、米国の介入まで招いてしまう。しかし、何とか権力を保ち、その後は外部に矛先を向けることはなく、国内での体制維持に努める。だが、皮肉にも、米国から身に覚えのない言い掛かりを付けられ、今度は侵略を自ら受ける立場になる。開戦時は虚勢を張ったものの、あっという間に米軍に首都を占領され、国内を逃げ回る身となり、最後は捕縛され、絞首刑となる…。

…というわけで、今日のお題はサダム・フセイン。Wikipediaを見ると、息子のクサイは我々とためだったようですな。そういや香田さんを殺害したザルカウィもそうですな。二人とも40になる前に死んだわけだ。


[133] ヤツらはどんな「ワル」だったのか? 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年06月27日 (水) 01時17分
東大を中退して起業した彼は、やがて時代の波に乗り、インターネット時代の寵児となる。しかし、やがて誇大妄想の気が前面に出てくるようになり、TV局の買収に乗り出した際に、あるエクイティファンドのオーナーにそれをうまく利用されてしまう。最後は業容拡大時の無理がたたり、検察に逮捕されることになった。その後、件のエクイティファンドオーナーも逮捕された。

・・・題名は「ヒルズ黙示録」の帯より。


[132] 辻ちゃんの暴走 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年05月27日 (日) 18時25分
陸軍の高級将校としてノモンハン、ガダルカナルなどの旧日本軍の失敗に大いに関与しながら、戦後はタイで僧侶に変装して逃げ回り、まんまと戦犯になるのを逃れ、日本に戻った後は国会議員にまでなる。しかし、何を思ったか議員の身のままラオスにひそかに渡り、行方不明となった。今でもその消息は分かっていない・・・。

・・・ということで、本日のお題は旧日本軍暴走の代名詞ともなっている辻政信。


[131] にほんきんだいしもの 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年04月27日 (金) 04時52分
バルト海に面するメクレンブルク公国の大学に勤めていた主人公。宗教上の理由で大学を追われそうになった彼は、ドイツ帝国を打ち立てた時の宰相ビスマルクの手法に嫌気がさしていたこともあり、思い余って東洋の小国の大使館の門を叩く。法律家であった彼は、大使との面談に成功し、その国の「お雇い外国人」として働くことになる。こうして彼は、未知なる極東の島国に赴き、そこで憲法制定や商法の制定に関わり、その国の法制度の確立に大きく寄与することになる。しかしその国での15年に及ぶ滞在中、彼が現地のドイツ人社会や大使館と交わることはほとんどなかった。滞在終了後も、彼が「帰国」先に選んだのはドイツではなく、ドイツ統一の際に「排除」されたオーストリアだった・・・。

・・・今回のネタは昨日の日経の春秋そのものでげす。


[130] ないぶこくはつもの 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年03月27日 (火) 03時11分
外国駐留軍の憲兵として働いていた彼は、カメラに詳しい同僚に、何か記念になる写真をくれるように頼む。その同僚は、写真を焼いたCDを彼に渡した。そのCDの最初の方には通常の風景の写真などが入っていたが、後の方ではパーティーか何かの乱痴気騒ぎの場面と思われる写真が入っていた。その写真を見て、何馬鹿なことやっているんだ、と笑い出す主人公。しかし、彼は、すぐに恐るべきことに気づく。それらの写真は乱痴気騒ぎなどではなく、同僚が管理する捕虜収容所の囚人たちを写したものだったのだ。つまり、これらは紛れもなく捕虜虐待を示していた。彼は、秘かにCIDと呼ばれる内部調査部門にそのCDのコピーを渡す。
その告発は一大スキャンダルとなり、本国のみならず世界中で大騒ぎとなったが、幸いなことに、内部告発者の名前が明かされることは無かった。・・・思わぬ人物が思わぬところで彼の名前を口にするまでは。
ある日、彼がホールで昼食を取っていると、テレビでは本国の国防長官の議会での証言を中継していた。次の瞬間、彼は呆気に取られた。その国防長官が、内部告発者として彼の名前と階級を口にしたのだ。名前が明かされたことにより、報復を恐れる主人公。しかし、残りの駐留任期の間は特に問題は起きなかった。問題が起きたのは、むしろ故郷のメリーランドの町に帰ってからだった・・・。

アブグレイブの内部告発者を取り上げたCBSの60ミニッツ(日本ではTBSが毎週水曜深夜に放映)を見て、そのままネタにしました。まあ、60ミニッツ発の内部告発もの映画といえば、既にアル・パチーノ&ラッセル・クロウの(タイトルもそのものずばりの)『インサイダー』があるわけですが、番組を見てむしろ私はスタローンのコップランド(映画としての評判は良くないけど)を連想しましたとさ。
ちなみにこれってCBSのサイトで無料で見られるのね。ちょっとびっくり。
http://www.cbsnews.com/stories/2006/12/07/60minutes/main2238188.shtml


[129] ぼくしんぐもの 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年02月27日 (火) 19時45分
終戦間もない日本。日本人の食糧支援を行なうため、一人の栄養学の専門家がGHQに派遣される。ある海洋生物に関する調査の帰り、彼は、ふと立ち寄ったボクシングジムで、日本人離れした素質を持つボクサーに出会う。そのボクサーは、年齢と腰痛から引退を考えていたが、その素質に惚れ込んだ彼は、熱心に口説き落とし、自分からボクシング・コーチを買って出る。それは二人にとって栄光への道への第一歩であった。
・・・晩年、彼は認知症を患う。しかしその最期まで家族同様に面倒を看たのは、共に世界タイトルをつかんだそのボクサーだった。

・・・ということで、今回は白井義男とアルビン・R・カーンの話。ちょっと前の「その時歴史が動いた」を見て素直に感動したもので。


[128] さすぺんすもの 投稿者:びっぐ 投稿日:2007年01月27日 (土) 05時26分
高校を卒業して、就職もせずぶらぶらしていた主人公。芸人を目指す高校時代の同期に誘われて、漫才コンビを組む。数年の下積みを経てそこそこ売れ始めたころ、先輩芸人から、人気を集める良い方法がある、と言われる。その方法とは、某宗教教団に入信することだった。幅広い信者層と結束力を誇るその教団に入れば、信者が客として来てくれる上に、人気芸人ランキングでも票が集まるというのだ。特に政治的にも宗教的にも深い考えを持たない主人公と相方は、その勧誘に乗る。その結果、一部のマスコミから教団系の芸人というレッテルを貼られたものの、人気は上昇し、テレビへの出演回数も増えていった。また、なぜか教団の指導者に気に入られた2人は、教団の一般の集会だけでなく、上層部の内輪のパーティにも時折呼ばれるようになる。そうしたパーティに出席したある日、主人公は、ふとした偶然から、教団指導者の恐るべき犯罪現場を目撃してしまう。目撃したことがわかれば、自分も消される恐れがあるので、取りあえず何も見なかった振りをする主人公。しかし、教団側も見られたことに薄々気づき始める。このまま知らない振りを押し通すか、それとも先手を打って警察に垂れ込むか・・・。しかし警察にも教団の手は伸びているかもしれない・・・。それまであまり物事を深く考えたことの無かった主人公の苦悩が始まる。

・・・大晦日にこのネタ元に関する話をしましたな、そういえば。


[127] ある大学生の悲劇 投稿者:びっぐ 投稿日:2006年12月27日 (水) 18時39分
自分で解体・整備したばかりのスクーターで実家の近所を走行中に、店に入るため右折しようとした車にぶつかりそうになった主人公。逆上した彼は、車の運転手を引きずり出して妻子の前で土下座させる。それでも怒りの収まらなかった主人公は、相手の車のエアロパーツを蹴飛ばして壊す。この一件は、どの街角で起きても不思議ではない、気性の荒い大学生と気弱な車の運転手との不幸な出遭いということで、誰にも知られずに消えていく小事件に過ぎないはずだった。・・・その大学生が自分のブログにそのことを書くということさえしなければ。
その一件を書いたブログがネット上の住人の注目を浴びたことにより、彼の運命は大きく歪んでいく。

・・・というわけで、今回はブログ炎上史上名高いエアロバキバキ事件をネタにしてみました。悲劇というより喜劇かもな、これは。


[126] あるスパイの悲劇 投稿者:びっぐ 投稿日:2006年11月27日 (月) 00時56分
6年前に政権を批判して亡命したその元スパイは、政権の謀略に関する決定的証拠を握る。それは、最近母国の首都で起きた政府に批判的な女性記者の射殺事件に関するものだった。その証拠に関する裏付けを取るべく、亡命先のすしバーで志を同じくする者と会合した彼は、しかし、その直後、突然の容態の急変に見舞われる。入院先での手当ての甲斐も空しく、3週間後に彼は死亡する。驚くべきことに、彼の尿からは、ポロニウムという通常では入手も生成も困難な放射性毒物が検出された。世界の疑惑の眼は、かつて彼が所属した諜報機関の出身である母国の大統領に向けられる。実際、この男が政権を取ってから、彼の政敵や批判者が相次いで不審な死を遂げていた。実際、死亡した元スパイが亡命したきっかけも、彼の政敵である実業家の暗殺計画を暴露したことだった・・・。

・・・いきなり現在進行中の時事ネタ。この先どうなりますことやら。


[125] ある科学者の悲劇 投稿者:びっぐ 投稿日:2006年10月27日 (金) 05時13分
若くして物理学の殿堂と言われるベル研究所に勤めることになったドイツ人物理学者の彼は、そこで忽ち頭角を現す。有機物超伝導の分野で、それまで地道に研究を積み重ねてきた先達を尻目に、次々と華々しい成果を挙げ、世界最高峰の科学論文誌である『サイエンス』『ネイチャー』に多くの論文を発表する。それらの雑誌に論文を載せることは、科学者に取って非常な名誉とされ、実際、多くの科学者がそれらの雑誌に論文を載せることを夢見ながら果たせずに研究生活を終えていくと言われるほどの権威を持っていた。
ノーベル賞も確実視されていた彼の研究成果に、しかし、やがて一片の疑惑が投げられる。彼が行なった2つの別個の研究のグラフを比較してみろ、という匿名の電話がある科学者のもとに入る。その教唆に従ってグラフの比較を行なった電話を受けた科学者は、愕然とする。グラフを重ねると、完全に同一だったのだ。そのことは、それらのデータが実験で得られたものではなく、コンピュータで人為的に作られたものであることを示唆していた。告発を受けてベル研究所内部で調査が始まるが、彼は頑なに疑惑を否定する。しかし、彼の挙げる論拠は一つ一つ崩されていき、疑惑は確実なものとなった。終に彼は研究所を解雇され、科学界から追放される。また、彼の共同研究者であり、科学界の重鎮であり、やはりノーベル賞確実と言われた研究者も科学界から非難を浴びる。彼のようなベテラン研究者が共同研究者だったからこそ、その研究成果が科学界で信用され、一流雑誌に掲載されていたのだ。なぜそれほどのベテランが共同研究者の不正に気づかなかったのか?なぜ世界最高峰とも言われるベル研究所で正常なチェック機能が働かなかったのか?なぜ超一流と言われる科学雑誌が何本もの捏造論文を鵜呑みにして掲載してしまったのか?なぜ物理学界がこの研究結果の不正に気づくのにこれだけ時間が掛かったのか?事件は科学界に重い教訓を残した・・・。
しかし、この後も科学界での捏造事件は後を絶つことはなかった(エンドロールの前に、字幕で韓国のES細胞事件など、その後発覚した捏造事件を紹介)。

・・・クリステンセン(クレイトンではなくヘイデンの方)がかつて主演した「Shattered Glass」(邦題:「ニュースの天才」)に似たような話ですが、これも実際にあった話。NHKが取り上げたのを見て初めて知りました(その番組の内容をまとめた「論文捏造」という新書も出ている)。ちなみに上記のベテラン研究者は私が大学のときも既に有名で、学部生だった私ですら知っていました。
そういや学生最後の年に指導教官の共著者として私も『ネイチャー』に載ったんだよな・・・(てこんなところで自慢してどうする)。







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