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[12] 「若書き」映画案
投稿者:とろぴかる
投稿日:2002年09月26日 (木) 17時10分
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これはメールからのをそのまんま転用しました…。
大学(だろうな)の映画研究会が夏休みの合宿で千葉県の海(なぜか特定されている)に来る。主人公はヒロインの女一人、男二人。この男二人、ヒロインに対し友情とも恋愛の間のグレーゾーンのような感情を持っている。脇役で、映画の監督をする「先輩」というキューブリックとヒッチコックとルルーシュのタイプを行ったり来たりする、とってもエキセントリックな人物(宴会で女装して歌い踊る…これ、多分フレディのイメージだな)や映画コンクールでの入賞を狙うちょっと計算高い「プロデューサー」がいるけど、中心人物の3人は結構普通の人。
男二人は映画は好きだが、仕事にできるほどの才能も情熱も無い。一人は静かな思索型、一人は快活な人好き。ヒロインは一応主役がはれるだけの容貌と演技力を持ってるが、別に野心はない、「かわいい女」(この辺が男子校出身者の想像力の限界だな…)。
考えていた主なシーンは、 - ヒロインが波打ち際を歩くシーンを撮影しているシーン(ああややこし):長回しでずっとカメラが横から追っていく…これじゃ「炎のランナー」だ。 - 宴会の馬鹿騒ぎを逃れて宿泊先のペンション(!)の裏のテニスコートで男二人、夜中のテニス。そこで交わされる会話で「おまえもあいつが好きなんだろ?」「おまえだって」、といった酔っ払った会話を息を切らしながらする。 - 三角関係が表面化して、「どっちも選べない」と感情的になったヒロインと男二人の、海で波をかぶりながらの会話。 - ラストシーン、東京駅で解散。結局3人の関係はうやむやなままに終わりそうになるが、「じゃあ、学校でね」という別れのせりふのあと、3人は違う方向に向かうのだが、突如男二人は(同時に)お互いを探し、一緒になってヒロインの元へ人を掻き分け走って行く…ヒロインはそれに気づいて二人を手を広げて迎えるが、どっちを選ぶのかな…と思わせたところでストップモーション。
何かフランス映画の出来損ないみたいですが、どうも男女関係の機微というものを理解していない頃のアイディア(今だって理解しているとは言えないが、少なくとも多様なケースは目撃している)なので、どうやってラストにもって行くのか、ストーリーとして完成できなかったような気がします。
上記は実はルール違反で、本企画の趣旨とは反するものです(今はこんなものを撮りたいとは思っていない)が、私もこんなことは考えるんだ、という事例紹介だと思ってください。
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