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[118] とある企業の中堅社員研修
投稿者:びっぐ
投稿日:2006年04月27日 (木) 02時34分
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の席で、主人公は見覚えのある顔に出くわす。名札を見ると、名前にも記憶がある。しばらくして思い出したのは、その男は小学校時代の同級生だった。先方もこちらのことを思い出したように思えるが、どちらも名乗る事はしない。実は主人公は小学校時代にその男にいじめれた経験があり、それから20年経った今もその苦い記憶がしこりとなって胸の奥に沈んでいた。研修の中のコミュニケーションスキルのコマで2人は偶然ペアとなって演習を行うが、初対面のごとく振舞う。観客には、徐々に、主人公は未だに独身で、もうすぐ子会社になる傍流部署に属しており、しかもその中でも浮いた存在であること、および、相手は既婚で、広告局の辣腕営業マンになっていることが明らかになる。しかし一方で、相手は主人公より1年遅れて入社したので、年次が上の主人公に敬語を使用せざるを得ない。こうした接触はあったものの、しかし、大きなイベントもなく、2日間の研修は終わる。 ・・・それから1ヵ月後。主人公の会社でインサイダー取引を行って証券取引委員会の取調べを受けた社員がいることが発覚し、社内は大騒ぎになる。社内の掲示板を見た主人公は、それがあの小学校の同級生であったことを知る。
・・・何となくシチュエーション的に辻=愛をください=仁成の芥川賞受賞作に似ているかもしれませんが、最近私の身の回りで実際に起きた2つの出来事をベースにしています。ただ、現実にはその2つの出来事は無関係です。
■[119] 訂正 びっぐ(2006年04月29日 (土) 01時49分)
・20年経った→30年経った(40-10=30) ・広告局→花形部署(広告局=花形かどうかは会社によるので)
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