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[117] 脅迫者が狙ったものは・・・
投稿者:びっぐ
投稿日:2006年03月27日 (月) 23時02分
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日銀の審議委員に内定した主人公。エコノミストとして成功したキャリアを背景に、一国の金融政策に関わるという新しい仕事に意欲を漲らせていた。そこへ一本の電話が掛かってくる。「次の金融政策決定会合で日銀総裁の提案に反対票を投じろ。さもなくばお前の娘の命はない。警察に連絡しても同じだ」。驚愕する主人公。取りあえず旧知の日銀の事務局員に脅迫があったことを伝えるが、その数時間後、その事務局員が死体で発見される。相手の力と本気を悟った主人公。苦悩の日々、そして、目に見えない敵への必死の反撃が始まる・・・。
・・・と、まあ、ありふれたシチュエーションのサスペンスものですが、中央銀行の審議委員を題材にしたところは新しいかと。とは言っても、その点でも幸田真音の「日銀券」に先を越された感がありますかな。ただ、あの小説は読んでいないし、その存在を知る前に思いついたアイディアだったと記憶しております。
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