元号が改まって半年近くたったある秋の日、一人の男が刑務所から出所した。日本最大の暴力団の若頭を務めるその男は、入所中に発生した組の分裂騒動が続いていることに業を煮やしていた。出所祝いの席でその男は、分裂した対立組織への宣戦布告を指示する。時代錯誤とも言えるその指示に部下は戸惑い、組長ですら付き合いきれないと嘆息を漏らした。元はと言えばそうした彼の強権的な姿勢が分裂騒動の背景にあった。しかし、彼の指示は実行に移され、全国各地で対立組織の組員への襲撃が発生した。その結果、相手組織は窮地に陥っていった…。

・・・というわけで今回は、終盤に入ったとも言われる例の抗争劇を取り上げてみました。この先どうなりますことやら。