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[287] あるベーシストの半生
投稿者:びっぐ
投稿日:2019年10月27日 (日) 19時03分
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幼い頃から機械いじりと音楽が得意だった主人公。優秀な成績で電子工学の学位を取り、修士課程に進む傍ら、バンド活動も続けていた。とあるバンドにベーシストとして採用されたが、ベースの腕前もさることながら謙虚な人柄が採用理由だった。当初はそのバンドで飯が食えるとは思わず大学院に通い続けていた主人公。だが、ボーカリストを初めとして素晴らしい才能が揃ったそのバンドは大成功を収め、主人公も大学院をやめて音楽活動に専念するようになる。きらびやかで派手なパフォーマンスを繰り広げる他の3人と対照的に、主人公は裏方に徹する。しかし、皮肉なことに、そのバンドの最大のヒット曲となったのは、彼が作詞作曲した曲だった。そのヒットの裏には、キング・オブ・ポップスと呼ばれた大物歌手が、この曲はシングルリリースすべき、と助言したことがあった。名声を恣にしたバンドだったが、ボーカルが病に倒れ、遂には不帰の客となってしまう。それをきっかけに、主人公も事実上音楽活動から引退する…。
・・・WOWOWのボヘミアン・ラプソディー初放送記念でクイーンの昔の演奏も放送されたのですが、ベーシストの服装があまりに普段着であまりに普通の顔で演奏しているのがかえって印象に残ったので、取り上げてみました。皆さんほどクイーンの熱心なファンでは無かったので、今回初めて名前を知ったような次第。
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