|
[36] 感動モノ+ブラックユーモア
投稿者:とろぴかる
投稿日:2002年09月26日 (木) 17時30分
|
これは大学の頃に思いついたもの。
主人公は「全てがむなしい、人生に興味がない」といったようなタイプの男。この主人公がある日交通事故で死亡するのだが、マッドサイエンティストのおかげで復活する。ただしこの蘇生方法には限界があって、主人公は限られた時間しか生きられず、しかも肉体が腐って行くのは止められない。
そこで主人公、この限られた猶予期間で自分が「生きていた証」を残そうとしていろいろなことをする(それまで見向きもしなかったチャリティー活動に燃える、とか文化祭に燃える、とかの案はあったけどあんまり具体的には考えていない)が、家族や友人から自分が実は死んでいて、身体のあちこちが腐り始めているのを隠したり、蘇生方法を入手しようとする謎の組織に追いかけられたり、といったトラブルが生じる。(握手すると指がもげそうになる、腐臭をごまかすために脱臭剤を服のあちこちに忍ばせる、などといった苦労をする)
最期は主人公はめでたく自分のやりたかったことを達成し、家族や友人に物陰から別れを告げ、渋谷の駅前交差点のようなところにふらふらと出て行き、人ごみの中でばったり倒れる、という話。
さて、このネタは細かい要素をあんまり考えていなかったのですが、その後「ユニバーサルソルジャー」に死体蘇生やほっとくと腐る、というネタを先取りされてしまったので、そのまんま放ったらかしにしてました。
今の視点でこのネタを膨らませようとすると、主人公は若者でなく、我々と同年代で、それまでなんとなく順調に生きてきた人生の基盤がだんだんと先行き不透明になってきたことに対し(勤めていた銀行が経営危機に陥って、自分の尊敬する上司や先輩の見苦しい姿を毎日みせつけられる、等)、芥川竜之介言うところの「ぼんやりとした不安」を感じている人物にしたほうが良いかな、とも思います。「自分の時間が限られている」という状況に至って初めて、自分で自分の人生を設計しなければいけない人間のとまどい、なんてのを盛り込みたいですね。
ただ、今となると何もいったん死んで生き返らせなくても(「死体ギャグ」みたいなのは盛り込めるのでブラックコメディーになるけど)、黒澤明の「生きる」みたいにガンの宣告を主人公が受ける、という設定でも同じような話ができるし、そうしてしまうと「生きる」そのものになるよな…とも思います。
そんなわけで何かもっと捻りを効かす手はないもんかな、と思っていたのですが、今書きながらこんなのを思いつきました。
*主人公は最初の事故で死なないで、「死にそうな大怪我」をすると一定時間スーパーヒーローになれる、という自分の体質を発見する。 *その「変身」は、怪我の状態が悲惨であればあるほどスーパーヒーローとしての能力も高くなり、またそれを発揮できる時間が長くなる、という性質を持つ。(一定時間がたつと、怪我をするまえの肉体に戻る) *主人公は最初のうちは怪我をするとスーパーヒーロー体質になるまで死にそうに苦しいので「変身」には消極的なのだが、やがてその能力を使って「正義の味方」になろうと決意する。 *そのあとは、「変身」のために車の前に飛び出そうとしても足がすくんでなかなかできず、意を決して飛び出したら車が直前で止まり「馬鹿野郎」とののしられる、というシーンや、超高層ビルの火災から人を助けようとするときに、通常の怪我では能力も変身時間も足らないので、新幹線に飛び込むという荒業に出る、といったシーンがあると面白いかもしれない。 *また、ちょっとした活動なら自分の腹にナイフをつきたてて出血するだけで十分なことに気づいたりする、というのもありかもね。
…とここまで書いて、なんだか「アンブレイカブル」とトロマ社の「毒毒モンスター」シリーズの合いの子のようになってきたけど、こっから先、皆さんならどう話しを膨らませますかね?
そういえば、本掲示板ではいつのまにかしぇげなは緑、びっぐは黒、私は赤、というカラーコード化が成立していますな。がちょんはそうなると濃紺か紫かな?
■[37] 膨らましネタ しぇげな(2002年09月26日 (木) 17時31分)
主人公の特異体質がバレでしまい、マスコミなどに取り上げられ時の人となる。活躍などが報じられ、少しうぬぼれたりする主人公。しかし、人類の危機(アルマゲドンみたいなヤツでもなんでもイイ)が突然やって来て、誰かが命懸けのミッションをしなければならなくなる。当然、周囲からは主人公への期待の声が掛かる。中には「お前がやればいいだろ」みたいに当たり前のように話すヤツもいて、世間の冷たさを知り、同時にうぬぼれていた自分を恥じる。
ミッションの当日、人の手による操縦ミサイルのコクピットにいる主人公。他の人々が”頑張れよ〜”とその成功を信じてか笑顔で見送る。発射される核ミサイル(主人公付き)。そして、巨大隕石へと突っ込んでいく。
地球の危機は去ったのだが、主人公が帰って来ない事に気付く人々(当たり前だ!)。そのうち、主人公のことは忘れられてしまい、誰も彼の名を口にしなくなった。
数ヶ月後、とある片田舎。農道を横切ろうとしたオバサンに突然暴走トラックが突っ込んで来る。危ない、と思った瞬間、何故か測道にいるオバサン。ふと辺りを見ると、急ぎ足で去っていく男が一人。オバサンが声をかけようとするが、どんどんと行ってしまう男。カメラがどんどんと引いていき、夕焼けが眩しい田舎の風景を写してジ・エンド。
・・・なんぢゃこりゃ?なんか、シリアスとお笑いのバランスが滅茶苦茶になってしまいました。スンマソン。
こんなエンディング・ネタはいかがでせうか?
|
■[38] あなざー・えんでぃんぐ びっぐ(2002年09月26日 (木) 17時32分)
>地球の危機は去ったのだが、主人公が帰って来ない事に気付く人々 >(当たり前だ!)。
逆に、危機を救うのに失敗して人類は絶滅し、スーパーヒーローとなった主人公だけがひとり残る。主人公は周りを見回して、「あ〜あ、やっちゃった。せっかくプロジェクトXに取り上げてもらえると思ったのに。ま、誰しも失敗はあるさ」と独りごちて、「ヘッドライト/テールライト」を口ずさみながらとぼとぼとどこへともなく歩いていく。
>そういえば、本掲示板ではいつのまにかしぇげなは緑、びっぐは黒、 >私は赤、というカラーコード化が成立していますな。
何も考えずに私がデフォルトの色を取ってしまいました。
|
| |