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[225] ある経営者の一生
投稿者:びっぐ
投稿日:2014年10月27日 (月) 03時13分
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有名私大の法学部をトップで卒業し、国策を担う一流銀行に入行した主人公。行内で出世の階段を駆け上がる一方で、法学の分野でも研究に邁進し、担保法の権威として知られるようになった。四十半ばで妻の兄の関係する百貨店の副社長に転身する。その後、社内の権力闘争を経て社長の座を射止め、百貨店を発展させる。しかし、地価の右肩上がりを前提とした経営手法はバブル崩壊とともに行き詰る。やがて百貨店は破綻し、その直前まで会長を続けていた主人公は、資産隠しの咎で89歳という高齢の身ながら逮捕される。執行猶予付きの有罪判決を受けた後も余生を長らえ、かつての従業員の親睦会に顔を見せるなどしていたが、遂に102歳で大往生を遂げる。
…ということで、今年7月に亡くなった水島廣雄・元そごう会長を取り上げてみました。しかしそごう破綻からもう14年ですか。バブル崩壊からそごう破綻までよりも長い年月が経ったわけだ。
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