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[17] 梗概・サスペンス編・反体制運動に捧げた青春
投稿者:びっぐ
投稿日:2002年09月26日 (木) 17時14分
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再び軍国主義国家と化した日本において、反体制主義運動に身を投じていく若者を描く。 ・大学生の主人公に、やはり大学生である組織のオルグ(副主人公)が近づく。オルグが見せるサイレンサーが本物かどうか疑う主人公を納得させるため、彼は大学の敷地に入り込んでいる憲兵に銃を向ける。驚く主人公。しかしオルグが撃ったのは憲兵の上の木の枝だった。突然降ってきた木の枝にあわてふためく憲兵。顔を見合わせてにやりとする2人。その後主人公は組織に入ることを承諾する。
・反体制組織のひ弱なメンバーが当局に捕まる。拷問による自白を恐れる組織により、そのメンバーの救出もしくは暗殺を命じられる主人公。主人公は暗殺だけはさせまいと決死の救出作戦を決行する。しかし、何とか助け出したものの、脱出時に銃弾を受けたメンバーは、「俺は吐かなかったぜ…」という言葉を残して主人公の腕の中で息絶える。その言葉により、主人公は、彼が自分が拷問に負けるのではないかという組織の心配を察していたことを悟る。号泣する主人公。
・最後は主人公と副主人公は小屋に追いつめられる。もう逃げ場はないと観念した2人は、「明日に向かって撃て」のブッチとサンダースよろしく銃を構えて外に突撃していく。その姿に「ラ・マルセイエーズ」がかぶさる…と思ったら「ヘイ・ジュード」に変わり、エンディング。
(「20歳前に社会主義に惹かれない人間にはheartが無いが、20歳過ぎて社会主義に惹かれる人間にはheadが無い」という諺がありますが、これはまだ社会党の非武装中立論を半ば真面目に信じて自民党政治に反感を感じていたころに、しぇげなの家や桐朋祭で見た「明日に向かって撃て」が結び付いたアイディア。今考えるとむしろ天安門事件後の中国が舞台にふさわしいかな。実話物で似たような設定の映画として、WOWOWで放送されたブラジル映画の「クアトロ・ディアス」がある。)
■[18] 追記 びっぐ(2002年09月26日 (木) 17時15分)
>「ラ・マルセイエーズ」がかぶさる…と思ったら >「ヘイ・ジュード」に変わり、エンディング。
「ラ・マルセイエーズ」で始まるのはビートルズの「All you is love」ですが、反体制のシンボルの歌としては「ヘイ・ジュード」の方がふさわしいと思いました。NHKのドキュメンタリーによると、実際、プラハの春の頃に、国民的女性歌手が「ヘイ・ジュード」のチェコ語版を歌い、弾圧を食らったとの由。
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