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From:ふろあ
昭和17年ビクター発売のA盤で、作詞佐伯孝夫、作曲服部正、歌唱は波岡惣一郎です。 先日初めてこの曲を聴きましたが、大江少尉?伯林(ベルリン)?と、最初は何の曲なのかわからなかったのですが、「棒の大江と謳われし、かの伯林の快男児」「スパイク履きて、地を蹴らん」「思いで深き、競技場」といった歌詞があり、昭和11年のベルリンオリンピックに出場し、棒高跳びで銅メダルを獲得した陸上選手・大江季雄のことだと気付きました。 この大会では西田修平が2位、大江が3位で、お互いの銀と銅のメダルを半分に分けあった話は有名です。大江氏はのちに戦死されたと聞いてはいましたが、この『大江少尉の歌』というのは、オリンピックで活躍した大江選手が、フィリピンのマニラで戦死したことをうたっている音源だったのでした。 古い歌を聴いていると、このようなささやかな発見がときどきあるので、こたえられませんね。
2010年10月15日 (金) 22時57分
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