[55] 2006年10月4日“tour06 <sexual beat explosion>”岡山MO:GLA |
- 管理人N - 2006年10月09日 (月) 08時02分
まずは、セットリスト
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1.手つかずの世界 2.幻惑 3.群青 4.舌足らず
チューニング・短いMC
5.トーキョーイミテーション 6.プロローグ 7.波紋 8.成れの果て 9.トワ
10.陽炎 11.プレイルーム 12.小春日和
13.共犯 14.熱病 15.サイレンス 16.メンバー紹介・コール&レスポンス 17.螺旋階段 18.踊り子 19.空中分解 20.インスト曲(題名不明)
Enc. 1.紫陽花 2.君無しじゃいられない
Enc.2 1.パープル・ヘイズもどき(ジミヘン弾き真似 笑) 2.道づれ
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以下、うろ覚えMC、その他覚え書き
たかしげが黒いシャツのボタンを上から2つ開けて。 りょうちんは黒いシャツ……しか見えない。 やっちんは白いセーラーカラーの黒いビロードっぽく見える素材のカットソー、大きめの真っ黒なサングラス。 最後に中田君は細身の黒いジャケット(……ボトムとお揃いには見えないので“スーツ”ではない……?)インに黒いシャツ、とても細いワインレッドのネクタイ。ボトムは見えませんでしたが、多分、これ以上細くはできない、という黒い究極のスリムパンツ。いずれも素材は不明。
ライブハウスMO:GLAは岡山の繁華街からは少し外れた場所にあり、ビルの地下1Fのキャパ200程度の小さいハコ。間口はせいぜい6メートル、奥行き15メートル程度でしょうか。最後列の私からでも、ステージの人物の表情がよくわかります。 駆け込みでチケットを買った時、残りチケットは20枚も残っていなかったように見えました。お客さんの入りはほぼ満員。でも人と人との間にはまだわずかばかりの隙はあるかな?みたいな感じ。苦しくもなく、丁度いい感じだったのでは?
特筆すべきは、この日のPA。 音はこのサイズのライブハウスではこれ以上望めないぐらいに良かったのではないかと思う。 とても幸せでした。
客入れの曲は3曲ほど。MUSEとダニエル・パウターのフリー・ループ……だったのかな?。 SEは良くわからない。
以下、かなり主観的な感想など
・群青までノンストップ。
・幻惑のアウトロがかなり丁寧だった(笑)。 中田君のアドリブが冴えていて、おっ?けっこう長めにやってくれてるじゃん、と思い始めたらジャーンと終わっちゃいましたが(笑)。良い感じでした。
・舌足らずの前に一息置いて両手人差し指を天に向け「舌っ足らずっ!」とタイトルコール。 客フロアはスロースタート。群青でやっと前半分にちらほら拳が上がりはじめ、この曲で全体が手を挙げ、やっとウォームアップ完了(?)状態に。が、全体的におとなしい印象。
・その後、最初のチューニング。目立ったチューニングは全体では3回ほど?かなり丁寧。
・やっちん、ここでさりげなくサングラスを外す。私は素顔の方が断然好き(笑)。
・中田くん、既に汗だく。動くたびに雫が飛ぶのが見える。 たかしげ、やっちんはいたってクールなのに(笑)。
・ここらへんで、後ろでまったりと見ていた男子2人組が二人で相談しながら前に移動していった。あんな演奏されたら少しでも前で見たいよね。
・トーキョーの前は「岡山、帰ってきましたー」的な短い言葉……だったかと。その後の演奏もノンストップ。 トーキョー、多分タイムデレィを使ったキラキラとした音色のギターのイントロが非常に印象的。 例えるならばB'zの「恋心」のイントロ冒頭のあの感じ。 東京の街をスケッチした歌詞、特に「朝焼けのトーキョー」のイメージにピッタリだと思う。そしてベースソロはこの曲の聴き所のひとつ。たかしげ最高!
・プロローグ、イントロのドラムのエフェクト加減が過激で最高に素敵だった。 「あり余った悲しみ〜」の部分のコーラスはやっちん、「君がなぞってる〜」の部分はりょうちん、と上手く使い分け(笑)られていました。これはとても良かった。
・波紋 とても熱のこもった素晴らしい「波紋」だったと思う。 このセットリスト中、一番古い楽曲で歌詞も難解だが、違和感は感じなかった。 毎回バンドの表情が変っていく中で、こういう曲を持っていることがこれからの椿屋四重奏にとって「強み」になるような音楽的展開を私は希望しているわけだけれど、まだ今のところは大丈夫、そんな変な安堵感を覚えてしまった。
・トワの前で「次は大ヒット曲、トワ」 冒頭の打ち込みの音がもう少しナチュラルに聴こえてほしい、と思ったけれど、その後バンドに演奏がバトンタッチされてからはさして気にならなかった。 中田裕二の歌の力をイヤ(嫌じゃないけど 笑)というほど思い知らされる1曲。 この曲を歌う中田くんの表情が見たい、と思っていたのだけれど、汗でしっかりとふくらんだ前髪に目のあたりまでが隠されて、それをあまり伺うことが出来なかったのが残念。
・陽炎からは中田くんはギターをアコギにチェンジ。 私にとってこの曲はいつまでたっても苦手な曲。ステージを見ずに目を瞑って聴く。
・プレイルームの前に「新曲です。ある意味今回のツアーの目玉です」のような意味の言葉。これもアコギで。
歌詞、聞き取れた部分のうろ覚え。 「締め切った部屋で 君の裸に耽っている」 「相談はしない 自分(僕?)一人で決める」 「傷つきたくないから ありきたりな君を選んだ」 「それが欲しかったから それを選んだ」 「裏切らないから ありきたりな君を選んだ」……等々
歌詞についてはちゃんと歌詞カードを見てからでなければ何も言えないということは承知の上であえて書くと、何と言うか、少し荒廃した諦めの感情に支配されたような歌詞なのかな?と感じた。 曲はミディアムテンポのどちらかというとR&B寄りのリズムと曲調。
・正直に告白すると、この曲の直後に小春日和はかなり辛かった。 ワガママを承知で、短くてもいいから「ここからは気分を変えて」等の語りを挟んで演奏をはじめて欲しかったと思う。 かなり乾いた歌詞世界から気持ちが戻りきらないうちに、ほんのりとした幸せ気分を味わいたいマイ・フェイバリット・ソング「小春日和」が始まってしまい、完全に感情的に乗り遅れてしまったのは私だけだったのだろうか。何だか裏悲しい気持ちで聴く事になってしまい、一人密かに凹んでしまい気づくと腕組みしてしまっていた自分がすごくショックだった。 心なしかメンバーの笑顔も少なかったように思えたのは気のせいだったのだろうか。
・ここからはハンドマイク。チェンジ時もMCらしいものはほとんど無かったと思う。
・共犯の「ナーナー」のコーラスはたかしげ&やっちん。 正直に言います。もう少し練習しましょう(笑)。音程の微妙な外れ具合に頭痛がしそうでした(笑)。 たかしげがコーラス、ということ自体を評価するべき(笑)なのでしょうが、彼らのやっているのはいみじくもプロが提供する音楽ですから。 今の椿屋に取り組むべき早急の課題があるとすれば、この「コーラス」なのかもしれません。 曲自体、音源で非常に惚れこんでいる曲で、その分ライブバージョンをとても楽しみにしていました。まあ、上記の部分に若干難があった(笑)ものの、こういう曲調がちゃんと様になってきたところにバンドの成長を非常に感じました。 良い意味での「余裕」がなければカッコ良く出来ない曲だと思うのですが、その余裕がちゃんと感じられました。中田くん、大人になったよなあ。
・熱病、とても好きな一曲。 イントロ前に中田くんのアカペラスキャットが入ったが、この日はいつもと違い、音程が不安定だな、と思ったら、案の定、イントロギターと音が半音前後程度ズレていた。こんなことは珍しいように思う。 声はどの曲でも非常によく伸びていたけれど、ツアー後半戦に入り、心身共にかなり疲れているのかしら?と少し心配になる。
・サイレンス この曲は中田くんがキレてナンボ、だと勝手に思っているが、惜しいかな、ステージがフラットなタイプのハコではそのパフォーマンスが半分ぐらいしか見えない。一番見たい彼が座り込んだ時の表情が、そもそもその姿そのものが完全に見えない。どこにいるの?状態。 こういうハコの時のパフォーマンスも考えて欲しいと思うのはファンのエゴでしょうか。
・メンバー紹介前、中田裕二「さあ愛憎タイムのはじまりです」
・中田→永田「最近体を鍛えてマッチョになった永田貴樹!」 この言葉に恥かしそうなたかしげを予想していたのですが、案外堂々として受けて立っていました(笑)。胸元もボタン2つも開けているのですものね……流れるような華麗なベースソロに客フロアはうっとり。
・りょうちんの紹介時、桃太郎侍 http://www.tv-asahi.co.jp/momotarou/ の真似(?)で、 「ひとーつ、ケータイを忘れ、ふたーつ、財布を忘れ、みーっつ、カバンを忘れ」 と、りょうちんがいかに忘れ物がひどいか、ということをアピール。
・中田くん「今日は皆さん、おとなしいですね。岡山県玉野市出身のスーパードラマー、小寺良太に笑顔を」りょうちんも「みんな、もっと笑顔をくれ!」。 りょうちんにスポットが当たってドラムソロ。やっちん、大きな口をあけて(叫びながら?)ギターのネックの先を銃口のようにドラムに向けて挑発。
・やっちん、ラップで(笑)自己紹介するも聞き取れず、というか、覚えてない……ごめんなさい。ギターソロはいつものようなハードな展開。でももう少し遊びを入れてもいいのに。やっぱりマジメな人なんだろうなあ(笑)と思った。
・やっちんからのボーカリスト紹介「キング・オブ・セクシャル・ビート、中田裕二ィ!」
・恒例のコール&レスポンス。 ♪ナーナーナーナー……から“ぱ行の宇宙語(笑)”になり、客は誰もついて行けないでグタグタに(笑)
・そのまま螺旋階段に。間奏時、中田くん、やっちんの前に重なって立ち、エアーギター大会。きっと弾きたいんだろうねぇ(笑)。 パフォーマンスも完全にこなれて余裕すら感じる一曲だが、バンドとしてはリズムが複雑で合わせにくいんだろうなあ、と推察する。実際、前半で一部演奏が乱れていたような気がするが、そういう乱れ方をしたのもこの日のステージを通じて多分、この曲だけ。「閉まったら開いて〜」の部分、アンサンブルがキッチリ決まらないと不完全燃焼感を覚えてしまう曲だがこの部分は辛うじて大丈夫だったので良かった。
・踊り子〜空中分解と大盛り上がりの会場。こういう曲の時は前に行きたい、と思うんですよね……(笑)。
・空中分解の後、一瞬の間があって、中田くんが身体を前に屈めて弾きだした激しいギターリフから題名不明のインスト曲になだれ込む。 トータル2分程度。曲調は「ハードロック」そのもの。リズムパターン、リフがQUEENの「ブライトン・ロック」の冒頭に、曲の構成、短さ、突然のシャットダウンの手法が「ストーン・コール・クレイジー」に似ていると思ったのは多分私だけ(笑)。 この曲がこの先、どのように進化展開していくのはか不明だけれど、椿屋四重奏にはインスト曲があってもいいようにも思う。インストだけで聞かせるだけの演奏力があるわけなのだから。
・超クールにステージを終了し、さっさとはけて行くメンバー。
・客フロアは誰も微動だにせず、当然のごとくアンコールの拍手が起こる。声によるコールは無いものの、熱い拍手は途切れず。しばらくして、メンバーが順番に登場。
ここでかなり長いMC
・中田くん「帰ってきました。岡山。 昨年のツアー以来です。 小寺良太の出身地です。でもメンバーの中で一番よく岡山に来ているのは僕です。 雑誌やラジオ番組のインタビューでよく来ています。 インターネットから見られるインタビューのやつ、知ってますか?」 (……客の反応、あまり無い 汗) 「銅像と対話してくれ、とか言われて、本当に酷いです(笑)」 (ところどころから笑い声が起こる) ・「ここ岡山出身の小寺良太ですが、こんなに大きくなって戻ってきましたー!! 小学生から始めて、中学、高校とバンドをやってきて、 BUCK-TICKとか…Xジャパンとか……」 りょうちん「あと、リンドバーグ」 中田くん「みんなリンドバーグって知ってる? ここの女子高生(最前列を指差し)なんかポカンとしてる」
・今日は皆さん、お越し下さってありがとうございました。お礼に歌います「紫陽花」
君無しじゃいられないの前にもMC
・♪桃太郎さん桃太郎さん……(やたらと「桃太郎」(笑)、他のところでも歌っていたような……記憶が曖昧)と中田くんが歌いながらたかしげを指さし、「キジ!」と。 やっちんには「猿……?じゃないな……トカゲ」(反論はないらしい 笑) そして、あくまでもご自分は“桃太郎さん”なんだろうな…(笑)。
・「昨年のツアーではサポーター……サポーターって何か変ですね(笑)。 サポートギタリスト、一部では『サポートキモリスト』と呼ばれているようです」 曖昧な表情のやっちん。たまには怒ってもいいのではないですか?(笑) 「うそうそ。安高くんも加えて今、バンドとしての結束力も最高に高まってきている椿屋四重奏(←のような意味の言葉)です。 こんなバンド、他に無いだろう?椿屋最高だろう?椿屋カッコいいだろう?!」 客席からは「カッコいい!」 「もう、椿屋なしじゃいられないだろう?」 「いられない!」(客は「言わされて」ます 笑) 「オレたちも君無しじゃいられない!」 で、君無しじゃいられない。 会場全体が頭上ハンドクラップ状態に大盛り上がり。
・終了後、4人で手を繋ぎ右と左にご挨拶。手を振りながら退場。中田裕二、両手で投げキッス。
・会場、まだほとんどの客が微動だにせず。 自然に拍手が沸き、「アンコール」の声も起こるが、声はすぐに消える。ひたすら拍手すること2、3分。やがて安高、小寺、永田、中田という順番で再々登場。 全員でのWアンコールは私の知る限り、初めてではないかと思われる。
中田くんはチューニングしながら「♪ちょっとぉ〜まってぇ〜くれぇぇ〜〜」 そのうち、やっちんがやや探りながらオズオズと弾きだした聞き覚えのあるゆっくりとしたギターのリフに乗り、中田くんがジミヘンのパープル・ヘイズのフレーズを弾き始める。結局は歌にまでは行かずに、途中、ジミヘンスタイルの真似(?)なのか、ギターを垂直に立てて、ネックで早弾きモドキのソロパフォーマンスをしてみたり(笑)。 ネタが超古い為、会場前方を占めていた若いお嬢様方には受けが全然薄かった(笑)のが非常に残念。
・おまえら皆道づれだぁ!というお決まりのセリフと共に道づれ。 会場ドッと沸く。ギターソロでやっちんが客フロアに降りててびっくりしたり、中田くんが完全に消えて見えなかったり(笑)。 とにかく大盛り上がりのうちに終了。
この日は、本当に男子率が高い会場で、帰り際、近くにいた20代と思しき男の子が友達か彼女と思しき女の子に 「ボーカル・ギターのギターじゃねぇよな」とか 「やべえ、オレ、こんなバンドの曲コピーしようとしてるんだ……」 ってマジでヤバそうに語っていたのが微笑ましかった。
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