新しいドラマの話を聞いて、ちょっと涙ぐんでしまうぐらい嬉しかった。
来年は寅年。 トラと言えば阪神タイガース。 赤星選手が脊椎損傷で現役を引退されたけれど・・・。
ニュースでその話を聞くたびにゾクリと背筋が冷たくなった。 なんだか怖くて、不安になって、テレビを見ることが出来なかった。
三文オペラを観た晩。 スポーツドクターでもある友達が一気にまくしたてた。 手が痛くなるぐらい拍手をし続けながら、彼女は心の中では泣いていたと言う。
「凄い舞台だよ、凄いよ、魂持っていかれた。 でも、あれを楽まで・・・。 とても考えられない」 彼女は泣きそうな顔をして、そう言った。 私も泣きそうな顔をして頷いた。
怪我って一生ついてまわるんだよ。 「亜門さんと心中するつもりで・・・」 三上さんは、そう言うけど、違うでしょう。 違うでしょうよ!と。
脊椎損傷の受傷原因って知ってる?と彼女が問いかける。 1が交通事故で、2が高所からの落下。 あれは、高所からの落下に等しいよ。 だって、コンクリートむき出しの床! そこへ何度も繰り返し飛び降りる。 しかも、三上さんは防御優先で加減して降りたりしてない、ひらりと軽やかに・・・。 いくら身体能力が高い人でもあれ身体が持つの?
セットとしては斬新で素晴らしいよ。 けれど、そこで動く人は生身の体なんだよ。 脊椎まで痛めなくても、とても無傷でいられるとは思えない。 まるで生卵をアスファルトに落とすようなものじゃない。 信じられないと彼女がボロボロ泣いた。
正直、今だから言えるけれど。 怖くて、不安で、ひたすら心配で。 どうか楽まで何事もありませんようにと祈るような、薄氷を踏むような気持ちで毎日を過ごした。
東京の楽日には、梯子を登るメッキを大型冷蔵庫が直撃しかけるというアクシデントもあって・・・。
そうでなくても、自分を殺して、自分を器にして役を入れるという三上さんなのに・・・。 そう思うといてもたってもいられない気持ちだった。
無事、千秋楽。 まるで心身を削るようにして。 随分無理もなさったんじゃないかとはらはらしていたから。
ビストロで元気そうなお姿を拝見して、どれだけ嬉しかったことか。 よかったぁ。 でも、何度も繰り返してみるたび。 お痩せになったんじゃないかと思って心配で心配で。
たぶん体調が思わしくなくても外向きに言う人じゃなさそうで・・・。 ごめんなさい、ばかみたいな心配をしてと思いつつも、心配だったんだからねーーーーっ。
だから、本当によかった。 お元気なんだと安堵して聞いた新作ドラマのニュース。
ドラマ楽しみにしています。 撮影・・・大変かと思いますが。 どうかお体をお大事になさってくださいね。 充実した時を過ごされますよう、三上さんにとってしあわせで優しい時間が流れますよう、みんな心から願っています。
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