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序列化の進学競争より『なぜ生きるか』の教育を  
まるまる (433)投稿日:2005年03月20日 (日) 09時37分 返信ボタン

序列化の進学競争より『なぜ生きるか』の教育を   
「現代世界は、人間がまさに『知的な野獣』になり、精神を失った社会である。この現代に活躍する政治家が、虚偽の多い権力欲と名誉欲の持ち主であるならば、救いはどこにもない。若者はそうした政治家たちを見ている。この社会にもう一度精神を回復しなければならない。うそによってけがされない言葉の力で精神を回復しなければならいと思う。
 今日のようなテスト万能、偏差値重視の教育をやめ、子供のころから人間の持つ精神の尊さを教え、自ら自由にものを考える人間を養成しなければならない。それにはまず『何ゆえに生きるか』の教育から始めなければならないと思う。
 一つの物差しで、人間を序列化することが教育だ、といつから人々か思い込むようになったのだろうか。大半の子どもは未来から目をそむけようとしている。一流高校には入れなかった時点で、彼らの夢見たエリートへの夢は閉ざされる。厳しい進学競争で、大多数は自分が落ちこぼれ『敗者』となることを知る。
 経済が低迷し、就職難で、高校卒の失業率が10%以上に近づいているなかで、学校に行く意味を見出せない高校生が多くなり、はてはフリーターを選ぶ。親も教師も社会も、ただ子どもたちに『勉強しなさい。でないといい大学にはいけないよ』としか言わない。
 高校生は、何のために勉強するのか、その意義を見出せなくなっているのが現状だ。『なぜ生きるか』を教えず、高校生を『競走馬』と間違えている学校、教師、社会に彼らは失望しているのである。
 ニーチェの言葉に『なぜ生きるかを知っているものは、ほとんどあらゆるいかに生きるかに耐えるのだ』とある。 





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