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倫理のない国 |
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まるまる
(432)投稿日:2005年03月19日 (土) 18時21分
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日本は外国から「倫理のない国」との批判を最近の金融事件をきっかけに言われている。それは金融事件だけだろうか。日本を代表するような、大手の出版社が大変品のない写真を載せた「週刊誌」を発行している。ある編集長は「我が国には出版の自由があるはずだ。もし金を儲ける必要があれば地獄へでも乗り込で見せる」と開き直っているかの様だ。 倫理をものともせず突進できる自由は、一番金が儲かる方法に走る。つまり社会的責任とか倫理とかいうものをものともしない、したい放題の自由。「出版の自由」とはそこにあるのか。出版社も、目前の欲望に振回されているに過ぎない。 勝海舟が「亜米利加では、政府でも民間でも、およそ人の上に立つものは、皆其の地位相応に怜悧でございます。この点ばかりは、全く我が国と反対のように思えます。」と述べている。今、日本人はその地位相応に怜悧であろうか。 先進諸国で日本のように大人の見るような写真やホラ−・ビデオを、子供たちが容易に手に入れる事の出来る国があるだろうか。ホラ−・ビデオ、猥褻な本、残酷なマンガに溺れる少年が、現実との境界を見失い、判断力を失うことがあるのではないか。
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