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[317]れいこ
レイトで観てきました。満席でした。
2時間以上もある長い映画だったけど、 周防監督が展開が速いので長さは感じさせない と言っていたとおりで1時間半ぐらいにしか感じませんでした。 それだけ緊迫していたということです。 この青年はいったいどうなるんだろうと引き込まれました。
痴漢の冤罪事件は本当にこわいと思いました。 警察につかまれば、やっていなくても やっていることが前提で話すら聞いてもらえない。 やっていなくても罪を認めれば罰金で終わり。 しかし、無罪を主張すれば拘留されて、起訴されれば 延々と裁判が続く。
逮捕された後、どういう手順で裁判まで進むのかよくわかったし 無実であれば本当に不安だろうと思う。
日本の裁判制度のお粗末さを垣間見たような気がしました。 結局はこの映画のタイトル通りになったのだけど・・・
被告の青年が最後に語った言葉 「この国の裁判は真実かどうかを判断するのではなく、 集められた証拠からとりあえず有罪か無罪を決めるだけだ。 真実を知っているのは自分しかいない。」 裁判官の裁量で有罪にも無罪にもなるという怖さを感じました。
周防監督はさすがだなと思いました。 俳優の使い方もうまいと思います。 加瀬亮はわたしは「硫黄島からの手紙」しか知らなかったけど、 今後注目かなと感じました。
オススメです。
2007年01月28日 (日) 13時36分
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