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[182] 考察:神炎皇ウリアの専用デッキを構築する。
ヘルシー三郎 - 2009年08月19日 (水) 12時34分

投稿させていただきます。

タイトル:「神炎皇ウリアの専用デッキを構築する。」

概要:SHADOW OF INFINITYで登場した「神炎皇ウリア」の永続罠を多用する専用デッキの考察です。

1.「神炎皇ウリア」の性質
最初に「神炎皇ウリア」(略ウリア)のステータスと効果からその性質を読み取ってみよう。

性質1:攻守0の炎属性の炎族である。
→「クリッター」で簡単にサーチ可能である。一方、炎属性や炎族のサポートは実戦級のものはないので特にメリットではない。

性質2:通常召喚できず、自分の表側表示の罠カードを3枚を墓地に送った場合のみ特殊召喚が可能
→蘇生等はできず3枚もの表側表示の罠カードを必要とするので「大嵐」などの全体除去には注意が必要。

性質3:このカードの攻撃力は、自分の墓地の永続罠カード1枚につき1000ポイントアップする。
→永続罠を多く投入し墓地に送るギミックを取り入れば攻撃力を大きく上昇させることが可能。ただし守備力は0のままである。

性質4:1ターンに1度だけ、相手フィールド上にセットされている魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。
→相手のセットされた魔法・罠を破壊できるので「炸裂装甲」などに攻撃を妨害される可能性をさげれる。

性質5:この効果の発動に対して魔法・罠カードを発動する事はできない。
→召喚時、優先権を行使することで奈落の落とし穴や激流葬を回避することが可能。

以上の性質を基に専用デッキを構築していきましょう。

2.「神炎皇ウリア」の専用デッキと高相性なカード
「神炎皇ウリア」の専用デッキと高相性なカードをまとめてみました。詳細な効果はwikiなどを参照してください。

2-1:永続罠編

・宮廷のしきたり:除去に弱かった永続罠を守るカード。このカードの登場で永続罠の場持ちは大きく向上した。

・グラヴィティ・バインド−超重力の網−:レベル4以上のモンスターの攻撃を封じるがウリア召喚のコストにすれば問題ない。

・光の護封壁:ライフコストが必要だが一方的に攻撃を封じることができる。「神の宣告」との兼ね合いに注意。

・王宮の鉄壁:除外に弱いデッキの救世主。あらゆる除外を封じる。

・モンスターBOX:コインの表裏を当てれば攻撃モンスターの攻撃力0にできる。

・銀幕の鏡壁:攻撃モンスターの攻撃力を半減させることができる。ライフコストが大きいが使い捨てでも十分。

・拷問車輪:モンスター単体の表示形式と攻撃をロックする。ダメージも与えられる。

・死霊ゾーマ:破壊されると破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える罠モンスター。

・メタル・リフレクト・スライム:守備力3000の壁になる罠モンスター。「宮廷のしきたり」と組み合わせると鉄壁の守りになる。

・機動砦 ストロング・ホールド、アポピスの化神:上記の罠モンスターをフル投入しても足りないと感じる場合に。

・群雄割拠、御前試合:相手のデッキ次第では展開力を大きく削ぐことができる。サイドデッキで調整いしたい。

・リミット・リバース:「クリッター」などを蘇生できる。ただしウリアは蘇生できない。

・最終突撃命令:守りに入ったモンスターを無力化できる。ただし、罠モンスターとの兼ね合いに注意。

・ニードル・ウォール:不確定要素が大きいがロックタイプのデッキならモンスターがたまりやすいので有効な除去になる。

・底なし流砂:「宮廷のしきたり」と共に使うと自壊せず高攻撃力のモンスターを除去していけるので有効。

・ポールポジション:魔法の効果からウリアを守る。「宮廷のしきたり」と併用するとデメリットを軽減できる。

・心鎮壷:2枚のセットされた魔法・罠を発動させないので「宮廷のしきたり」と共に使えは相手の反撃を封じることが可能。

・暗黒の呪縛:魔法カードを発動するたびにダメージを与える。このカードを採用する場合魔法は極力減らすと良い。

・魔封じの芳香:魔法の発動を大きく鈍らせる。ウリアや「心鎮壷」と組み合わせるとより効果的。

・生贄封じの仮面:ウイルスカードのリリースや帝のアドバンス召喚を封じる。ややサイド向けか。

・閃光のイリュージョン、ライトロード・バリア:ライトロードモンスターを採用するなら採用する価値は高い。

2-2:モンスター編

・創世の預言者:墓地に落ちたウリアを手札に戻す。モンスター効果なので無効にされにくい。

・クリッター:主にウリアをサーチする。名推理を併用する場合レベルをばらけさすのにも有効。

・カードガンナー:墓地肥やしの効果を持つモンスター。「リミット・リバース」とも高相性。

・ライトロードモンスター:墓地を肥やすモンスター群。サポートも豊富。

・ステルスバード、ボーガニアン:ロックデッキの場合相手ライフを削る効果を持つこのカードは採用候補

・ザ・カリキュレーター:罠モンスターやウリアと並べると高攻撃力を得ることが可能。

・オオアリクイクイアリ:不要になった永続罠をどかす役目を担う。魔法・罠も除去可能。

・サイバー・ドラゴン:「人造人間−サイコ・ショッカー」などの機械族モンスターを除去することが可能。

2-3:その他魔法・罠編

・名推理:デッキの永続罠を一気に墓地に送れる制限カード。このカードで出せるモンスターは極力減らしたいところ。

・モンスターゲート:リリースが必要だが確実のモンスターを出せる制限カード、推理させない「名推理」。

・死者転生:墓地に落ちたウリアを手札に戻せる通常魔法。「大寒波」とは相性が良くない。

・大寒波:ウリアの攻撃を確実に通すのに有効。またウリアの効果とも高相性。

・封印の黄金櫃:ウリアや制限カードの「名推理」などをサーチする万能サーチカード。

・マジック・プランター:不要になった永続罠を墓地に送りつつデッキからカードをドローできる。

・神の宣告:万能カウンター罠。ウリアの攻撃を通す。相手除去から永続罠を守る等。

・トラップ・スタン:罠をそのターンのみ無効にする。ウリアの攻撃を安全に通すのに有効。

・流星の弓−シール:モンスターが守備で出された場合に。攻撃力がさがる装備魔法だが墓地に永続罠が豊富にあるなら関係ない。

・平和の使者:主にロックタイプのデッキに不要になったら破壊できるのでウリア攻撃を妨げない永続魔法。

・H−ヒートハート:貫通効果を付与する。モンスターを守備表示でだされた場合に役立つ。通常魔法なので無効にされにくい。

・ソーラー・エクスチェンジ:ライトロードモンスターを本格的に組み込むならこのカードが強力な手札交換カードになる。

これ以外にも高相性なカードは存在するかもしれません。

3.実際に「神炎皇ウリア」の専用デッキを構築する。
(1)神炎皇ウリアの共通の戦術を述べ(2)(3)(4)(5)で専用デッキを紹介・検討する。

(1)「神炎皇ウリア」の共通の戦術

1章の性質1で述べた通りウリアは攻守0の炎属性の炎族である。
攻撃力0であるためクリッターでサーチが可能である。
一方炎族や炎属性のサポートカードはあまり充実していないので投入する必要はない。

1章の性質2で述べた通りウリアは自身の効果でしか特殊召喚できず3枚の表側表示の罠カードを3枚を墓地に送る必要がある。
基本的に永続罠大量に投入したデッキを作る必要がある。
そうすればウリアを場に出しやすくなる。
反面大量に永続罠を使用するということは全体除去に弱くなると言う事でもある。
そのためウリアの召喚に使える永続罠でありながら永続罠の破壊から守る「宮廷のしきたり」が有効。
このカードがあれば表側表示の永続罠を除去から守るだけでなく、
維持コスト系以外の永続罠の自身の効果による破壊を防いだり、
罠モンスターを戦闘でもカード効果でも破壊できなくすると言う多彩な活躍をするのである。
「宮廷のしきたり」はウリアのデッキならあらゆるタイプで活躍できるので3枚用意しておきたい。

1章の性質3で述べた通りウリアの攻撃力は墓地の永続罠の数×1000ポイントアップする。
そのため「名推理」やライトロードモンスターなど墓地に送るギミックを用意すれば、
攻撃力が10000を越えることも難しくない。
そのために永続罠は最低でもデッキの2分の1以上は投入したい。
そうすればウリアが出しやすくなり攻撃力もあがりやすい。
永続罠ばかりにすると必然的にだぶつく永続罠がでてくる。
そのためウリアを3枚投入することをオススメする。
なぜならウリアを召喚することで不要な永続罠を墓地に送れるからだ。
ウリアを1、2枚にするなら「マジック・プランター」や「オオアリクイクイアリ」を豊富に投入したい。

1章の性質4と性質5で述べた通りウリアはセットされた魔法・罠を破壊する効果をもっている。
さらにこの効果に魔法・罠は発動できない。
この効果は優先権を行使して必ず使用したい。
そうすれば「奈落の落とし穴」や「激流葬」を発動されずに済む上に、
相手の魔法・罠を破壊することで攻撃を通しやすくなる。
ただし、モンスター効果は発動可能なので、
「スターダスト・ドラゴン」や「死霊騎士デスカリバー・ナイト」が存在する場合は発動しないという選択肢もありうる。
また、「大寒波」や「魔封じの芳香」を使えばより一層この効果は生きる。
後者を使用する場合は「心鎮壷」も併用したい。

(2)ロックバーン型
「グラヴィティ・バインド−超重力の網−」、「光の護封壁」、「拷問車輪」などのロック系の永続罠に
「平和の使者」などロック魔法と「ステルスバード」や「ボーガニアン」などのバーン効果を持ったモンスターを投入するデッキ。
ジワジワと相手ライフを削りながらウリア召喚への時間稼ぎをし、
そして相手ライフがウリアの攻撃で削りきれると判断したらロックパーツをどかしてウリアを召喚し勝負を決めるタイプである。

このタイプだと多くのウリアを出さなくても十分勝利が狙えるので選択肢が広がるのが魅力。
また、ウリアへの依存度があまり高くないのでウリアをデッキの副戦力としての位置づけで良い。

(3)ビートダウン型
「死霊ゾーマ」などの罠モンスターに加え「モンスターBOX」、「銀幕の鏡壁」、「最終突撃命令」など戦闘に関する永続罠を投入する。
制限カードのモンスターや「ザ・カリキュレーター」と罠モンスターで高攻撃力で相手を圧倒する。
そして隙を見てウリアを召喚するタイプである。

このタイプだと通常のビートダウンデッキと同じように強力なモンスターを併用することができるので安定して戦えるのが魅力。
また、ウリアへの依存度があまり高くないのでウリアをデッキの副戦力としての位置づけで良い。

(4)名推理、モンスターゲートの1ターンキル特化型
「名推理」と「モンスターゲート」で一気に墓地に永続罠をためてウリアで1ターンキルを狙うデッキ。
両方とも制限カードなので「封印の黄金櫃」でサーチしたい。
またモンスターは極力減らしウリアと「創世の予言者」、「クリッター」程度で良い。
そして墓地に落ちたウリアを「創世の予言者」で回収して召喚しそのまま勝負を決めるタイプである。

このタイプだとウリアによる一撃必殺が容易であるのが魅力である。
ウリアへの依存度が高いというかそれ以外に勝つ手段が基本的にないので対策されると脆い。
しかしウリアの醍醐味が一番味わえるのがこのタイプだと言えよう。

(5)ライトロード型
戦闘補助の永続罠と罠モンスター等と「閃光のイリュージョン」と「ライトロード・バリア」の2種類の永続罠のサポートを持つ、
墓地肥やしの効果のライトロードモンスターをデッキに投入し墓地が十分肥えた状態でウリアを召喚し勝負を決めるタイプ。

このタイプだと墓地肥やしの速度は(4)のデッキに劣るものの安定して戦うことができるのが魅力。
また、ウリアへの依存度を調整することで「裁きの龍」を狙うぐらい本格的に組んだり、
あくまでウリアを主軸に考えライトロードモンスターを2,3種類に抑えたり様々なタイプのデッキに変更が可能。
またサイドデッキで通常のライトロードデッキにすることができるのもこのデッキの魅力である。

これらの混合型やこれ以外のタイプのデッキも存在するかもしれません。

4.このデッキの弱点
ウリアは特殊召喚モンスターでありかつ罠によって召喚され墓地の永続罠でステータスが決定されるので必然的に弱点も多い。

4-1:特殊召喚封じ→ウリアの特殊召喚や「名推理」、罠モンスターなどが使えなくなる。
「王宮の弾圧」や「フォッシル・ダイナ パキケファロ」、「大天使クリスティア」が該当
前者は「大寒波」や「トラップ・スタン」で対処できるライトロード型なら「ライトロード・マジシャン ライラ」で破壊可能。
「フォッシル・ダイナ パキケファロ」はステータスが低いのでビートダウン型やライトロード型なら対処は難しくない。
「大天使クリスティア」は攻撃力が高いので「底なし流砂」で除去が可能。

4-2:全体除去→デッキの大半を占める永続罠がまとめて破壊される。
「大嵐」、「邪神の大災害」、「妖精の風」、「ブラック・ローズ・ドラゴン」が該当
永続罠デッキなのでこれらは「宮廷のしきたり」で対処可能。
しかしサイドデッキからフル投入されるとつらいので「神の宣告」等のカウンター罠も用意したいところ。

4-3:罠封じ→デッキの大半を占める永続罠を無力化される。
「王宮のお触れ」、「人造人間−サイコ・ショッカー」が該当
前者はライトロード型なら「ライトロード・マジシャン ライラ」で破壊可能。
「人造人間−サイコ・ショッカー」は「サイバー・ドラゴン」を投入することで
「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の融合素材にして除去してしまうと良い。
また、「王宮のお触れ」なら罠を発動することは可能なのでウリアを召喚することは可能であることを覚えておきたい。

4-4:除外→墓地に永続罠が送れなくなるのでウリアが召喚できず、攻撃力も上昇しなくなる。
「マクロコスモス」、「閃光の追放者」該当。
永続罠である「王宮の鉄壁」でまとめて対処が可能。
「次元幽閉」や「邪帝ガイウス」なども無力化できるのでメインデッキから投入も検討したい。

4-5:モンスター効果封じ→ウリアや「創世の預言者」の効果が無効になる。
「スキルドレイン」、「D−HERO Bloo−D」が該当。
「スキルドレイン」は「トラップ・スタン」で対処可能。また隠し味に永続罠である「王宮のお触れ」を投入するのも良い。
「D−HERO Bloo−D」は最低でも攻撃力1900なので「底なし流砂」対処可能。

4-6:表示形式変更→ウリアの守備力は上昇しないので守備表示にされると「ワイト」にすら倒される。
「エネミーコントローラー」、「月の書」が該当。
「ポールポジション」でウリアを魔法の効果を受けなくすることによって対処が可能。

4-7:戦闘破壊耐性モンスター→そのままでは戦闘ダメージが与えられないので1ターンキルができなくなる。
「マシュマロン」、「魂を削る死霊」が該当
ウリアに「流星の弓−シール」を装備し直接攻撃可能な状態にし無視する、
装備魔法を投入したくない場合は「H−ヒートハート」で貫通を付与し対処すると良い。
永続罠にこだわるなら「最終突撃命令」で強制的に攻撃表示にすると良い。

主にこれらの弱点とその対策をあげたが全て対応するのは難しいのである程度割り切ることも大切であろう。

5.まとめ
「神炎皇ウリア」の永続罠デッキはデッキによってはウリアの圧倒的な攻撃力で1ターンキルも可能な魅力あふれるデッキある。
また、種類も豊富でウリアへの依存度を変えることで様々なタイプのデッキを組むことが可能であるのも魅力であると言えよう。
弱点も多いがそれ以上にロマンのあふれるデッキと言える。
皆さんオリジナルの「神炎皇ウリア」の専用デッキを構築してみましょう。

[186]
プロたん(管理人) - 2009年08月23日 (日) 20時45分

投稿ありがとうございます。

たぶん、来週くらいに掲載すると思います。



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