[208] サクリファイスの専用デッキを構築する。 |
- ヘルシー三郎 - 2009年11月12日 (木) 17時19分
お願いがあるのですがこの考察はMagic Ruler -魔法の支配者-のページに掲載していただけないでしょうか。
タイトル:「サクリファイスの専用デッキを構築する」
概要:Magic Ruler -魔法の支配者-で登場した「サクリファイス」中心の魔法使い族デッキの考察です。
1.「サクリファイス」の性質 最初に「サクリファイス」のステータスと効果からその性質を読み取ってみよう。
性質1:攻守0、レベル1の儀式モンスターである。 →ステータスが低く儀式モンスターなので蘇生カード等サポートも豊富。ただし必然的に専用デッキになる。
性質2:闇属性の魔法使い族である。 →「カオス・ソーサラー」や「ダーク・アームド・ドラゴン」のコストになったり、魔法使い族のサポートを受けることができる。
性質3:1ターンに1度相手モンスターを装備してその攻守を得ることができる。 →耐性がない限り確実にモンスター1体を除去できる。ただし裏側表示モンスターを装備しても攻守は0である。
性質4:装備できるモンスターは自身の効果では2体以上同時に装備できない。 →複数のモンスターを除去するにはこのカードを維持しつつ装備モンスターを除去する手段が必要になる。
性質5:戦闘で破壊される場合代わりに装備しているモンスターを破壊し超過ダメージを相手に与える。 →戦闘破壊に1度だけ耐性があり、装備モンスターを外せる上にダメージも与えることが可能。
以上の性質を基にデッキを構築していきましょう。
2.「サクリファイス」の専用デッキと高相性なカード 「サクリファイス」の専用デッキと高相性なカードをまとめてみました。
(1)モンスター編
・マンジュ・ゴッド:儀式モンスター、儀式魔法を手軽にサーチできるので儀式デッキには必須のモンスター。
・儀式魔人リリーサー:墓地でも儀式素材に使えるモンスター。相手に特殊召喚をさせない効果は非常に強力。
・センジュ・ゴッド、ソニックバード:「マンジュ・ゴッド」3枚では足りないと感じる場合に。
・他の儀式魔人シリーズ:「サクリファイス」との相性は「儀式魔人リリーサー」ほどではないので足りないと感じる場合に。
・マジカル・コンダクター:魔法カードを発動するだけですぐに「サクリファイス」を蘇生することが可能な魔法使い族。
・魔導戦士 ブレイカー:汎用性の高い魔法使い族。このデッキでは「サクリファイス」装備カードを除去することも可能。
・ダーク・アームド・ドラゴン、カオス・ソーサラー:強力な除去効果を持っているが蘇生カードとの相性が悪い点に注意。
・金華猫:「サクリファイス」を蘇生させることができるが除外されるので投入する場合「D.D.R」なども欲しい。
・溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム:「サクリファイス」の苦手な効果耐性を持つカードを簡単に除去できる。ややサイドデッキ向けか。
・ワイト:「高等儀式術」で墓地に送る場合専用デッキを組む場合有効。
(2)魔法・罠編
・月の書:「サクリファイス」の装備カードを外すだけでなく攻撃を防いだりと様々な活躍をする。だが、儀式魔人と相性が悪い。
・強制終了:「サクリファイス」の装備カードをコストにすることで実質ノーコストでバトルフェイズを終了できる永続罠。
・契約の履行:儀式モンスターを蘇生させる装備魔法。「非常食」を使えば完全蘇生が可能。
・リミット・リバース、エンジェル・リフト:永続罠なのでタイムラグがあるが「サクリファイス」以外も蘇生できる。
・非常食:「サクリファイス」の装備カードを外す速攻魔法。「契約の履行」や「ゴブリンのやりくり上手」ともコンボになる。
・D・D・R:除外された「サクリファイス」を呼び戻せる装備魔法。
・アームズ・ホール:「契約の履行」、「D.D.R」を採用するならこのカードも採用候補。
・高等儀式術:制限カードの儀式魔法。儀式魔人シリーズとの併用はできないが「ワイト」を併用するデッキの場合このカードを採用したい。
・儀式の準備:儀式モンスターと儀式魔法を手札に加えることができる。多く採用すると腐りやすいので1~2枚ぐらい採用が無難。
・ゴブリンのやりくり上手:「非常食」とコンボになるカード。デッキに戻す効果も「儀式の準備」や「マンジュ・ゴッド」で補える。
・拘束解放波:「サクリファイス」の装備カードを外しつつ相手のセットされた魔法・罠を破壊できる。相手にある程度依存するのでサイドデッキで調節したい。
・妖精の風、ツイスター:「サクリファイス」の装備カードを外したり苦手とする「王宮の弾圧」などを破壊したりできる。相手に依存するためややサイドデッキ向けか。
3.実際に「サクリファイス」の専用デッキの動かし方 「サクリファイス」の専用デッキの共通の戦術を述べる。
(1)「サクリファイス」を召喚するまで。 「サクリファイス」は1章の性質1で述べた通り、攻守0の儀式モンスターである。 このことから「マンジュ・ゴッド」、「センジュ・ゴッド」、「クリッター」などサーチする手段は豊富なので素早くサーチしたい。なお儀式魔法も「マンジュ・ゴッド」、「ソニック・バード」から簡単にサーチできるので儀式召喚の準備が可能。
あとは儀式召喚に使用するモンスターだがサーチに使用したモンスターがもっとも手軽である。 また、墓地除外で儀式素材になれる儀式魔人シリーズを使用するのも非常に有効である。 特に「儀式魔人リリーサー」は「サクリファイス」の苦手である特殊召喚による相手の展開を抑えることができるのである。 ただし、「月の書」を「サクリファイス」に使用すると儀式魔人の効果は消えてしまうので別の手段で装備カードを外そう。 高等儀式術を使用する場合は「ワイト」を使用し専用デッキにすれば強力である。
(2)「サクリファイス」の召喚に成功し後。 「サクリファイス」は1章の性質3で述べた通り1ターンに1度相手モンスターを装備してその攻守を得ることができる。 この効果は確実に優先権を行使して発動しておきたい。裏側表示モンスターでも良いが攻守0のままなのでその点には注意したい。 だが1章の性質5で述べた通り、「サクリファイス」は戦闘で破壊される場合代わりに装備しているモンスターを破壊し超過ダメージを相手に与える。 攻守0でもライフに余裕がある場合は相手に大きく超過ダメージを与えられることがあるので裏守備モンスターを装備する選択肢もありうる。
「サクリファイス」は1章の性質4で述べた通り。複数モンスターを除去するにはこのカードを維持しつつ装備モンスターを除去する手段が必要になる。 そのため相手の攻撃を防ぎつつ装備カードを除去できる「強制終了」や「月の書」は特に相性が良いと言える。 ただし、前述した通り「月の書」は儀式魔人シリーズとの相性が良くないので採用する場合は兼ね合いに注意。 装備カードを外すだけの手段なら汎用性の高い「魔導戦士 ブレイカー」、 「ゴブリンのやりくり上手」、「契約の履行」とコンボになる「非常食」、 相手のセットされた魔法・罠を除去できる「拘束解放波」、 表側表示の魔法・罠を全て破壊できる「妖精の風」などがあるが好みで選ぶと良い。 これらのカードを駆使して相手モンスターを何度も吸収し相手を追い詰めると良い。
(3)召喚した「サクリファイス」が除去され後。 当然のことだが相手は「サクリファイス」を除去してくることが予想される。 1章の性質1と性質2で述べた通り、「サクリファイス」は攻守0、レベル1、闇属性、魔法使い族の儀式モンスターである。 よって「サクリファイス」が墓地に送られた場合は蘇生する方法は多数存在する。 儀式モンスター専用の「早すぎた埋葬」である「契約の履行」、 攻撃力1000以下モンスターの「リビングデッドの呼び声」である「リミット・リバース」、 レベル2以下のモンスターの「リビングデッドの呼び声」である「エンジェル・リフト」、 魔力カウンターを取り除いて魔法使い族を蘇生する「マジカル・コンダクター」、 除外されるもののレベル1のモンスターを蘇生できるスピリットモンスターの「金華猫」、 それぞれ特徴があるのでデッキに合った蘇生カードを選ぶと良い。
なお、「邪帝ガイウス」や「次元幽閉」で除外されてしまった場合に「D.D.R」を投入すると良い。 手札に戻された場合は「儀式の準備」で再び儀式召喚を狙うと良い。 「契約の履行」と「D・D・R」を採用しているなら「アームズ・ホール」も有効に働く。 何度もフィールド上に特殊召喚し相手を追い詰めよう。
除去を強化したいないら「カオス・ソーサラー」や「ダーク・アームド・ドラゴン」に投入するのも有効。 ただし、蘇生カードと相性が悪いので蘇生カードを減らし、「D・D・R」を投入が必須になる。
(4)デッキの弱点及びその対策。 「サクリファイス」は儀式モンスターで低ステータスであるため必然的に弱点も決まってくる。 特殊召喚封じの「王宮の弾圧」、モンスター効果封じの「スキルドレイン」であろう いずれのカードも罠カードなので「王宮のお触れ」を投入することでまとめて対策が可能。 その場合は蘇生カードは「エンジェル・リフト」や「リミット・リバース」ではなく「契約の履行」や「マジカル・コンダクター」にすると良い。
4.「サクリファイス」の専用デッキの種類 ここでは「サクリファイス」の専用デッキの種類を紹介、検討する。
(1)儀式魔人中心スタンダード型 「儀式魔人リリーサー」等の儀式魔人シリーズを「サクリファイス」の儀式素材とする「高等儀式術」を使わない通常のタイプ。
このタイプだと相手の特殊召喚を防ぐことができるので大量展開に弱い「サクリファイス」の弱点を克服できる。 「強制終了」も採用することでより戦闘破壊をより一層難しくすることもできる。 また、「サクリファイス」に特化した形なのでサーチカード、装備カードを外すカード、蘇生カード、帰還カードなどを豊富に取り入れることが可能である。 まさに「サクリファイス」の醍醐味を最も味わえるタイプと言える。
(2)高等儀式術中心の「ワイト」デッキとの混合型 通称「サクリワイト」。「サクリファイス」の儀式召喚を主に「高等儀式術」で「ワイト」を墓地に送り行い、「ワイトキング」の攻撃力の上昇を狙う。
このタイプはサクリファイスのサポートは「マンジュ・ゴッド」や「儀式の準備」、蘇生カードは「ワイトキング」と共有できる「エンジェル・リフト」、装備カードを外す手段は汎用性の高い「月の書」などにしぼられる。 つまり「ワイト」デッキでもあるためその分サクリファイスのスペースが削られているのである。
だが、「サクリファイス」だけでなく「ワイトキング」という高攻撃力のモンスターを得られるので打撃力が大きく向上しているのが特徴。 また、このサイトの爆笑ページで見られるように「ワイト」の人気もこのデッキの強み(?)と言えよう。 「ワイト」が好きならこのデッキを選びたい。
これ以外のタイプのデッキも存在するかもしれません。
5.まとめ 「サクリファイス」は儀式モンスターながら低ステータスであるため非常に多くのサポートを受けることが可能である。 弱点も多いがそれを補って余りある魅力があると言える。
皆さんオリジナルの「サクリファイス」の専用デッキを構築しましょう。
|
|