| [13] 魔族召喚師をカッコよく使いこなす |
- 夏咲サカキ - 2007年07月20日 (金) 00時50分
題:魔族召喚師をカッコよく使いこなす 概要:魔族召喚師を使う上でのデッキ構築
1・魔族召喚師の特性
魔族召喚師(デビルズ・サモナー)とは、手札、または墓地の悪魔族モンスターを特殊召喚する 強力な効果を持った上級モンスターだ。 しかしながら、悪魔族を採用しているデッキにそのままポンと放り込めば良いというものでは無い。
主な理由はこの3つの特性にあり、 A・「魔法使い族」であるということ。 B・「上級モンスター」であるということ。 C・「デュアル・モンスター(以下デュアル)」であるということだ。
魔族召喚師を使いこなすには、「専用デッキ」の構築を求められる。 上記に挙げた3つの特性を上手く噛み合わせることで 非常に強力な働きをしてくれるぞ。
2・魔族召喚師専用デッキを組むために
1で挙げた「3つの特性」を基準に、いざ専用デッキを構築してみよう。
まず、Aの特性「魔法使い族」という点。 魔法使い族はサポートカードが多く、中でも「ディメンション・マジック」は このカードを素早く場に展開できるカードだ。 しかし、魔族召喚師を使うということは、悪魔族も共に投入するということであり、 あまり魔法使い族に特化しすぎると 魔族召喚師自身の効果を活かせない事態に陥ってしまうことに注意しよう。
続いてBの特性「上級モンスター」であるということ。 上級モンスターは召喚しにくい。 生贄要因のモンスターを多く準備してもいいが、 魔族召喚師の効果発動までは、かなり時間をおかなければならないため、 破壊されてしまうこともしばしばあるだろう。 このカードの効果を素早く使うには、特殊召喚に頼りたい。
そこでCの特性「デュアル」であるという点に着目したい。 デュアルはフィールド、または墓地に存在するときは通常モンスター扱いとなる。 通常モンスターは特に墓地からの特殊召喚手段が豊富で、 ここでオススメしたいのは 「正統なる血統」「蘇りし魂」「黙する死者」だ。
魔族召喚師は攻撃力が高いため、「正統なる血統」「蘇りし魂」では 前者を優先したい。 「黙する死者」は魔族召喚師の攻撃そのものが不可能だが、 即座に自分の効果を使用することによって、他の悪魔族を特殊召喚できるようになるため デメリットを相殺することが出来る。 何より通常魔法なので、すぐに使用できるのが利点だ。
また、これらのカードは墓地に魔族召喚師が存在していなくとも、 手札に来た魔族召喚師の生贄確保としても役に立ってくれる。
3・魔族召喚師で特殊召喚したいモンスター
デッキの基盤が構築できたら、今度はどんなモンスターを特殊召喚し、 活躍させていくかが問題だ。 ここでは魔族召喚師デッキに投入するオススメカードを紹介する。
【デーモンの召喚】 魔族召喚師とは抜群の相性を誇るカードで、 前述した「正統なる血統」「蘇りし魂」はこのカードも特殊召喚可能で、 魔族召喚師の効果で手札から特殊召喚すれば、なかなか場に出せずに 手札で邪魔になる、という状況に陥らずに済む。 魔族召喚師を特殊召喚→効果発動で「デーモンの召喚」を特殊召喚、 という悪魔のような流れでフィールドを圧倒できる。 これは個人的な意見ではあるが、 名前からして魔族召喚師と最も相性の良いカードではないだろうか。
【デーモン・ソルジャー】 低レベル悪魔族モンスターで、ほぼ「デーモンの召喚」と 同じような活躍が期待できるカードだ。 魔族召喚師デッキの主力モンスターとして使えるぞ。
【冥府の使者 ゴーズ】 非常に高い能力値を持った悪魔族モンスター。 攻撃力2700ものモンスターが何度も襲い掛かってくるのは 相手にとっては驚異的だろう。 事故の防止してくれるカードでもあるので、採用したいカードだ。
【冥界の魔王 ハ・デス】 墓地から特殊召喚するのは不可能のため、一見すると魔族召喚師との相性は悪そうに見えるが、 手札からも特殊召喚できるため、相性そのものは悪くない。 いきなり効果モンスターを潰せる大型モンスターが手札から出現すれば、相手を追い詰めやすくなる。 また、「正統なる血統」「蘇りし魂」「黙する死者」のおかげで生贄召喚もやりやすい。 しかし、全体的には特殊召喚手段が豊富な「デーモンの召喚」のほうが 役に立つ場面が多いかもしれない。
【ジェノサイドキングデーモン】 通常召喚しにくいこのカードも、魔族召喚師の手にかかれば あっという間に場に出現する。 「デーモン」と名のつくカードの採用率が高くなると思われるので、 普通に召喚できる機会も多いだろう。
【クリッター、冥界の使者】 魔族召喚師が破壊された場合の自滅効果が苦にならないカード。 フィールドから離れることで効果が発動されるので、 魔族召喚師で特殊召喚させてやれば、何度も何度も効果を使いまわすことが出来る。
【暗黒界の番兵 レンジ】 守備力が非常に高い悪魔族。 「蘇りし魂」「黙する死者」は守備表示での特殊召喚のため、 この2枚の採用が多いならば、投入したみたい。
【ヂェミナイ・エルフ】 こちらは魔法使い族だが、「ディメンション・マジック」を デッキに加える場合は採用を検討できる。 やはり「正統なる血統」「蘇りし魂」などで特殊召喚可能なので 生贄確保、主力モンスターとして活用できる。
【ホーリー・エルフ】 同じく魔法使い族だが、「ディメンション・マジック」による生贄、 「蘇りし魂」「黙する死者」による特殊召喚で壁として使える。
【高等儀式術】 通常モンスターを墓地に送る儀式魔法カード。 「デーモンの召喚」や「デーモン・ソルジャー」を 魔族召喚師や「正統なる血統」で特殊召喚させやすくなる。 また、その際に使用する儀式モンスターは 「終焉の王デミス」「闇の支配者ゾーク」といった 強力な悪魔族を採用すると、なお良い。
他にも「天魔神ノーレラス」「ダーク・ネクロフィア」といった 強力モンスターが多いが、この2枚のカードは 墓地の悪魔族を多く除外して特殊召喚されるので、 「正統なる血統」「蘇りし魂」「黙する死者」が発動できなくなり、 魔族召喚師の効果も使いにくくなる、というデメリットもあるので 採用の際は注意したい。
4・まとめ
デッキ構築できたら、実戦を繰り返してデッキを完成させていこう。 魔族召喚師を含み、「デーモンの召喚」や「冥界の魔王ハ・デス」などの 上級モンスターが多くなりがちになってしまうため、一気に事故が起きて敗北してしまうこともあるだろう。 テストを繰り返し、事故防止のため上級モンスターを減らして絞り込む、 もしくはもっと増やして爆発力を上げる、といった様々な工夫で改良していこう。
また、忘れていけないのは「相手の墓地の悪魔族も特殊召喚できる」という点。 「冥府の使者 ゴーズ」などは採用率が高いため、チャンスがあれば相手のカードを利用しよう。
さらに魔族召喚師を骨の髄までしゃぶり尽くしたい、という人は、 「暗黒界モンスター」「暗黒の侵略者」「漆黒の魔王」など、 好きな悪魔族モンスターをデッキに組み込んで大活躍させていこう!

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