| [130] アーカナイト・マジシャンの魔法使い族デッキを構築する |
- ヘルシー三郎 - 2009年02月16日 (月) 11時49分
HN変わりました元キョン都です
タイトル:「アーカナイト・マジシャンの魔法使い族デッキを構築する」。
概要:CRIMSON CRISISで登場した「アーカナイト・マジシャン」中心の魔法使い族デッキの考察です。
1.「アーカナイト・マジシャン」の性質 最初に「アーカナイト・マジシャン」のステータスと効果からその性質を読み取ってみよう。
性質1:チューナー以外がモンスターは魔法使い族の必要があるレベル7のシンクロモンスターである。 →必然的に魔法使い族を投入する必要がある。また、チューナーは魔法使い族である必要はない。
性質2:光属性の魔法使い族モンスターである。 →光属性のサポートの「オネスト」や魔法使い族のサポートの「ディメンション・マジック」などの恩恵を受けることができる。
性質3:攻撃力は400でシンクロ召喚成功時にこのカードに魔力カウンターが2つ乗せられる。 →シンクロ召喚時しか自身の効果では魔力カウンターは乗らないが低攻撃力であるため「リミット・リバース」で蘇生が可能。
性質4:このカードに乗っている魔力カウンターの数×1000ポイントアップする。 →乗っている魔力カウンターを増やせば攻撃力を大きく上昇させられる。
性質5:自分フィールド上の魔力カウンターを1つ取り除く事で、相手フィールド上のカード1枚を破壊する。 →自身の魔力カウンター以外でも良いので魔力カウンターを貯めるカードを併用すれば可能な限り相手の場を荒らすことができる。
以上の性質を基にデッキを構築していきましょう。
2.「アーカナイト・マジシャン」の魔法使い族デッキと高相性なカード 「アーカナイト・マジシャン」の魔法使い族デッキと高相性なカードをまとめてみました。
(1)下級魔法使い族編
・魔導戦士 ブレイカー:ほとんどのデッキにに入る強力な魔法・罠除去効果を持った制限カード。
・熟練の黒魔術師、熟練の白魔導師:3つまで魔力カウンターを貯めることが可能。光属性にこだわりがなければ前者を優先。
・ライトロード・マジシャン ライラ:自身の表示形式を変更することで魔法・罠を破壊する光属性の魔法使い族。墓地も肥やす。
・見習い魔術師:魔力カウンターを1つ乗せる効果と戦闘破壊されるとレベル2以下の魔法使い族をセットできる魔法使い族。
・魔導騎士 ディフェンダー:召喚時自身に魔力カウンターを乗せ魔法使い族の破壊を魔力カウンターに肩代わりさせる魔法使い族。
・氷結界の風水師:レベル3のチューナー。チューナーも魔法使い族にこだわる場合はこのカードの出番。
・フレムベル・マジカル:レベル4のチューナー。レベル3の魔法使い族が少ないためレベル6かレベル8のシンクロモンスターに。
・マジカルフィシアリスト:レベル2のチューナー。「THE トリッキー」や「音楽家の帝王」とシンクロ召喚を狙う。
・執念深き老魔術師:リバースすると相手モンスター1体を破壊する「見習い魔術師」から特殊召喚する有力候補。
・お注射天使リリー:魔力カウンターに関する効果を持たずライフ消費が激しくなるが圧倒的な攻撃力を得られる魔法使い族。
・召喚僧サモンプリースト:魔法カードをコストにレベル4のモンスターを特殊召喚できる魔法使い族。デッキの回転を早めてくれる。
(2)上級・融合魔法使い族編
・氷の女王:「ディメンション・マジック」と高相性な墓地の魔法カードを手札に加える効果と攻撃力2900を誇る魔法使い族。
・音楽家の帝王、カオス・ウィザード:「簡易融合」から特殊召喚しチューナーとシンクロ召喚につなげる。
・魔法の操り人形:「マジシャンズ・サークル」と高相性なモンスター。魔力カウンターを取り除くことでモンスター除去も。
・THE トリッキー:手札を1枚捨てることで手札から特殊召喚できる。「音楽家の帝王」と比べ消費が激しくなるのが欠点か。
(3)その他モンスター編
・サイコ・コマンダー、クレボンス:「緊急テレポート」から特殊召喚すればすぐにシンクロ召喚が可能なチューナー。
・ジャンク・シンクロン:「見習い魔術師」などを蘇生させ残っているレベル2の魔法使い族とシンクロ召喚を狙うチューナー。
・ダーク・ダイブ・ボンバー:相手を追い詰めるのに優れた力を発揮するシンクロモンスター。状況に応じて使い分けよう。
・オネスト:光属性のモンスターを多めに採用するならこのカードが強力な戦闘補助になる。
・ダーク・アームド・ドラゴン:闇属性のモンスターを多めに採用する場合強力なトドメ役になりうる。
(4)魔法・罠編
・漆黒のパワーストーン:魔力カウンターが3つ置かれ1ターンに1度魔力カウンターを1つ移し変えることができる永続罠。
・魔法都市エンディミオン:魔法発動と魔力カウンターが乗ったモンスターが破壊されると魔力カウンターが貯まる破壊耐性もある魔力カウンターの貯金箱的存在のフィールド魔法。
・魔力掌握:魔力カウンターの乗るカードに魔力カウンターを1つ乗せる通常魔法。連続発動はできないがサーチ効果もある。
・シンクロキャンセル:魔力カウンターを使い切った「アーカナイト・マジシャン」再シンクロ召喚や別のシンクロモンスターのシンクロ召喚を狙える通常魔法。
・緊急テレポート:レベル3以下のサイキック族をデッキまたは手札から特殊召喚する速攻魔法。シンクロ召喚に最適。
・ディメンション・マジック:魔力カウンターを使い切った「アーカナイト・マジシャン」などをリリースし上級モンスターを特殊召喚しつつ相手を破壊できる魔法使い族を強力にサポートする速攻魔法。
・簡易融合:「音楽家の帝王」などを融合召喚しシンクロ召喚につなげる。
・リミット・リバース:「アーカナイト・マジシャン」、「お注射天使リリー」、「見習い魔術師」などを蘇生できる永続罠
・魔法の筒:相手ライフを削り「アーカナイト・マジシャン」召喚後素早く勝負をつけるのに貢献する。
・マジシャンズ・サークル:「魔法の操り人形」などを特殊召喚することで奇襲やシンクロ召喚につなげる。相手も特殊召喚するのが欠点か。
3.実際に「アーカナイト・マジシャン」の魔法使い族デッキを構築する。 なおここでは魔法使い族を多用し魔力カウンター多く使用するタイプのデッキの解説をしています。
(1)採用する魔法使い族 下級モンスターは強力な制限カードである魔導戦士 ブレイカーは必ず投入しよう。 魔力カウンターを3つまで貯めれる「熟練の黒魔術師」か「熟練の白魔導師」どちらにするかはデッキの方向性によって決定しよう。闇属性中心か安定性を求めるなら「熟練の黒魔術師」、「オネスト」をデッキに組み込むなら「熟練の白魔導師」にすると良い。 「ライトロード・マジシャン ライラ」は強力な魔法・罠除去効果と墓地を肥やす効果を持ち「シンクロキャンセル」とも高相性なので採用したい。 「魔導騎士 ディフェンダー」は破壊から魔法使い族を守れるので光属性中心の場合や、やや守備よりのデッキなら採用候補。 「見習い魔術師」は魔力カウンターを乗せる効果もあるが戦線維持や「氷の女王」の効果発動に役立つので3枚投入は必須。 「執念深き老魔術師」は「見習い魔術師」からセットする有力候補なので是非採用したい。 「お注射天使リリー」は爆発的な攻撃力を得られるので「アーカナイト・マジシャン」で場を荒らした後に出せれば一気に相手ライフを削れるので1枚投入すると良い。 「召喚僧サモンプリースト」不要な魔法カードを処分しつつ「ライトロード・マジシャン ライラ」や「熟練の黒魔術師」を特殊召喚しデッキの回転を早めてくれる不要な魔法カードが出やすいなら可能なだけ投入しよう。
上級モンスターは墓地の魔法カードを手札に加える「氷の女王」を1,2枚採用すると良い。 「魔法の操り人形」は「マジシャンズ・サークル」が入っているなら多めに採用したい。 「THE トリッキー」は採用しても良いが消費が激しくなるので打撃力が低い場合採用したい。 その他のモンスターには「神聖魔導王 エンディミオン」がいるが魔力カウンターを多く消費するので「アーカナイト・マジシャン」との相性が良くないので採用しないかしても1枚に留めるのが無難であろう
(2)採用するチューナー 魔法使い族にこだわるかどうかによるが 安定性速攻性を考えると「サイコ・コマンダー」や「クレボンス」などのサイキック族を採用するのが一番であろう。 なぜならサイキック族の強力なサポートカードである「緊急テレポート」の恩恵を受けることができるためである。
その他には「ジャンク・シンクロン」が有力。 「見習い魔術師」で攻撃をしのぎ残ったレベル2の魔法使い族と蘇生させた「見習い魔術師」とシンクロ召喚できるためである。 また、レベル5の「A・O・J カタストル」などに損失なしでシンクロ召喚に使用できるのも魅力である
魔法使い族にこだわる場合は レベル3の「氷結界の風水師」とレベル2「マジカルフィシアリスト」が他の魔法使い族とのレベル合わせが容易である。 「フレムベル・マジカル」はレベル4のチューナーなのでレベル合わせがやや難しい。他のレベルのシンクロモンスターを狙うのが無難と言える。 魔法使い族にこだわる意味はあまりないが「群雄割拠」が存在してもシンクロ召喚が可能なことが忘れてはならない。
(3)採用するその他の補助カード 「アーカナイト・マジシャン」の依存度にもよるが魔法カードは魔力カウンターを貯めるために多めに投入したい 「魔法都市エンディミオン」は魔力カウンターの貯金箱とも言えるカードなのでこれも2,3枚投入し「テラ・フォーミング」も投入したい。 「魔力掌握」は1ターンに1度しか使用できないが同名カードをサーチできる上魔法カードなので魔力カウンターを乗せれるので3枚投入しよう。 「シンクロキャンセル」は魔力カウンターを使い切った「アーカナイト・マジシャン」を再シンクロ召喚し魔力カウンターを乗せなおすだけでなく破壊後他のシンクロモンスターとバトンタッチすることもできるので多めに投入したい。 「ディメンション・マジック」は魔力カウンターを使いきった「アーカナイト・マジシャン」等をリリースし「氷の女王」等の上級モンスターを呼びつつ天敵である「スターダスト・ドラゴン」等すら破壊できるので必ず2枚以上投入したい。 「簡易融合」は魔法使い族の融合モンスターを特殊召喚しシンクロ召喚にしようできるのでエクストラデッキに投入する融合モンスターの枚数によって投入枚数を決めたい。 「緊急テレポート」はサイキック族モンスターのチューナーを採用している場合ならその枚数に応じて投入しよう。
罠カードは魔力カウンターが関係しないものはなるだけ抑えるべきであろう 「漆黒のパワーストーン」が1枚で「アーカナイト・マジシャン」の破壊効果を3回使用できるだけでなく、攻撃力上昇にも使えるので手札事故の可能性もあるが2、3枚投入するべきであろう。 「リミット・リバース」は墓地に落ちた「アーカナイト・マジシャン」や「お注射天使リリー」、「見習い魔術師」を蘇生できるので蘇生できるカードの枚数によって投入枚数を決めたい。 「マジシャンズ・サークル」は「魔法の操り人形」などを投入している場合なら1枚投入しても良いだろう。
モンスターカードはデッキを強化できるものに絞りたい。 光属性中心のデッキにするなら「オネスト」を3枚採用すれば戦闘面では大きく優位に立てる。 闇属性中心のデッキにするなら「ダーク・アームド・ドラゴン」が強力なトドメ役になりうるが「氷の女王」との兼ね合いにも気をつけたい。
(4)エクストラデッキやサイドデッキ エクストラデッキには融合モンスターは「簡易融合」で呼び出せる魔法使い族である「音楽家の帝王」、「カオス・ウィザード」をそれぞれデッキのチューナーのレベルとその数によって枚数を決めたい。 シンクロモンスターは「アーカナイト・マジシャン」中心のデッキになるのでレベル7のシンクロモンスターを中心に採用したい。 高い攻撃力と強力なバーン効果を持つ「ダーク・ダイブ・ボンバー」は場を荒らした後の追い詰め役として最適なので2枚以上採用しても良いだろう。 一方「ブラック・ローズ・ドラゴン」は除去効果がかぶるので1枚で十分であろう。 「X−セイバー ウルベルム」は破壊効果のため手札温存するようになった相手に有効なので1枚投入しておきたい。 「サイコ・ヘルストランサー」はサイキック族のチューナーを採用している場合は回復効果が役立つこともあるので1枚投入しておきたい。 そのほかのレベルのシンクロモンスターはバランスよくできるだけシンクロ素材に縛りがないのを投入しておきたい。
サイドデッキは特殊召喚を多用するデッキなので「王宮の弾圧」やフィールド魔法の上書きによる破壊を阻止するために「ツイスター」を用意しておきたい。 「虚無魔人」や「大天使クリスティア」対策に除去カードを投入するのも良い。
4.「アーカナイト・マジシャン」の魔法使い族デッキの動かし方 実際のデュエルでこのデッキの扱い方を説明しています。
(1)「アーカナイト・マジシャン」を召喚するまで 「アーカナイト・マジシャン」は1章の性質5で述べた通り自分フィールド上の魔力カウンターを1つ取り除く事で、相手フィールド上のカード1枚を破壊することができる。そのため序盤は魔力カウンターをある程度貯めることを目標にすると良い。 「魔法都市エンディミオン」を「テラ・フォーミング」で素早くサーチし「魔力掌握」等で魔力カウンターを乗せておけば「熟練の黒魔術師」等が破壊された場合やお互いの魔法カードによって徐々に魔力カウンターが貯まるはずだ。
魔力カウンターが貯まるまでの間は「魔法の筒」などでできるだけ相手のライフを削ると良い。また気持ち多めに防御系のカードを投入することで相手の場にカードを貯まりやすくすれば「アーカナイト・マジシャン」で一気に破壊できる。
魔力カウンターがある程度貯まったら「アーカナイト・マジシャン」をシンクロ召喚することになるが1章の性質1で述べた通り「アーカナイト・マジシャン」はチューナー以外は魔法使い族でなくてはならないがチューナーは魔法使い族である必要は無い。 そのためシンクロ召喚にはサイキック族のチューナーを「緊急テレポート」で、チューナー以外の魔法使い族を「簡易融合」で特殊召喚するなどすれば速攻でシンクロ召喚が可能になる
(2)「アーカナイト・マジシャン」を召喚したら 「アーカナイト・マジシャン」をシンクロ召喚したら貯まった魔力カウンターを消費して相手のフィールドを一掃しよう。 魔力カウンターがあまり貯まってない場合にシンクロ召喚した場合はあまり自身の魔力カウンターを使用はしたくないが「シンクロキャンセル」を使用することで自身だけでも4枚カードが破壊可能になるので覚えておきたい。
1章の性質4で述べた通り自身に乗っている魔力カウンターの数×1000ポイント攻撃力がアップする。 そこで「漆黒のパワーストーン」や「魔力掌握」で魔力カウンターを増やせば攻撃力を大きく上昇させることが可能である。 そうすることで相手に大ダメージを与えることができる。また「お注射天使リリー」も併用しでできればゲームエンドまで追い込みたい。
ただし魔力カウンターが多く乗った「アーカナイト・マジシャン」をコントロール奪取されると悲惨であるため、 いざという時「ディメンション・マジック」のリリースにする準備をすると良い。
(3)「アーカナイト・マジシャン」が除去されたら 自分のフィールドをとことん荒らしてくる「アーカナイト・マジシャン」はまず最初に除去してくることが予想される。 除去された場合1章の性質3で述べた通りその低攻撃力ゆえに「リミット・リバース」での蘇生が可能である。 ただし自身に魔力カウンターは乗らないので相手のフィールドを荒らして不要になったら守備表示にして破壊してしまうか、
1章の性質2で述べた通り光属性の魔法使い族であることを利用して「オネスト」で返り討ちにするか「ディメンション・マジック」のリリースにして「氷の女王」などの強力な魔法使い族を特殊召喚する良い。
それ以外にも「シンクロキャンセル」を使用して「ダーク・ダイブ・ボンバー」で一気にゲームエンドに持ち込むのも良い。
5.まとめ 「アーカナイト・マジシャン」の魔法使い族デッキはやや時間がかかるものの環境が整えばあっという間に相手場を破壊しつくすことができる、強力なデッキである。 日本未発売カードが日本でも使えるようになればさらに強化されると言えるだろう。 これからに期待がかかる「アーカナイト・マジシャン」の魔法使い族デッキを構築してみましょう。
|
|