| [29] 毒蛇王ヴェノミノン&毒蛇神ヴェノミナーガ |
- Rey - 2008年02月27日 (水) 18時25分
今さらな気もしますが、ヴェノミノン&ヴェノミナーガを使ったデッキの考察を書かせていただきます。 初投稿ゆえ、不器用な点も多いと存じますが、厳しくご指導願います。
1、はじめに まず最初に確認しておきたいのが、今回ここに書くのは「毒蛇王ヴェノミノンと毒蛇神ヴェノミナーガを中心とした爬虫類族デッキ」の考察であり、「ヴェノムデッキ」の考察ではない。 今回のこのデッキはヴェノムカウンターのギミックを全く使用しないデッキなので、注意して欲しい。
なお、以降「毒蛇王ヴェノミノン」を「ヴェノミノン」、「毒蛇神ヴェノミナーガ」を「ヴェノミナーガ」と略させてもらう。
2、メインカードの特徴 それではヴェノミノン&ヴェノミナーガデッキの考察を始めたいと思う。 まず、このデッキのメインであるヴェノミノンとヴェノミナーガの特徴を述べてみよう。
ヴェノミノン ・レベル8、攻撃力0の爬虫類族モンスターである →ダメージ=レプトル、ダメージ・コンデンサーなどで容易にデッキからの特殊召喚が可能。
・墓地の爬虫類族モンスター一体につき、攻撃力500ポイントアップ →スネーク・レインなどで一気に攻撃力アップが可能。
・戦闘破壊耐性 →戦闘破壊時に墓地の爬虫類族モンスターを一体除外する事で(ヴェノミノンの攻撃力を500ポイント下げて)復活できる。
ヴェノミナーガ ・邪神降臨で特殊召喚 →特殊召喚するためには、「邪神降臨が発動できる」、「ヴェノミノンが効果によって破壊される(戦闘破壊時では、タイミングの問題で邪神降臨が発動できない)」の二つの条件を揃える必要がある。
・攻撃力アップ効果と、戦闘破壊耐性 →ヴェノミノンの二つの効果を引き継いでいる。
・カード効果の対象とならず、効果も受けない。 →ヴェノミナーガの最大の魅力。魔法、罠、モンスター効果の全てを一切受け付けないため、戦闘以外での除去は非常に困難(一部例外はある)なので、高い攻撃力のヴェノミナーガを出せればほぼ勝利は確定するといっても過言ではない。
・相手に三回戦闘ダメージを与えると勝利が確定する →これは実はそれほど大きなメリットではない。なぜならヴェノミナーガの攻撃力が低ければ相手に戦闘ダメージを与える事自体困難だし、高ければヴェノミナーガで三回攻撃するだけでほぼ致命傷になる事が多いからだ。(もちろん役に立つときもある)
二体のモンスターの魅力は小さくない。
3、基本戦術 ではどうすればこの二体のモンスターを生かすことが出来るか?
2で触れたように、ヴェノミノンはダメージ=レプトル、ダメージ・コンデンサーで特殊召喚が可能。ヴェノミノンの攻撃力は0なので自分がわずかでも戦闘ダメージを受ければこれらのカードでデッキからヴェノミノンを特殊召喚できるのだ。これはこのデッキの基本戦術といっていい。 そしてヴェノミノンの攻撃力は墓地の爬虫類族×500ポイントアップ。いきなり相手の不意をついて高攻撃力モンスターが出せるのだ。 ちなみにダメージ・コンデンサーは手札コストが必要なのでダメージ=レプトルを使った方がいい、と思うかもしれない。 たしかにそれも一理あるが、ダメージ=レプトルは「爬虫類族モンスターの戦闘によって発生した」戦闘ダメージという制約がある。直接攻撃などでダメージを受けた際には効果を適用できないので、その様な状況が多いと判断したならダメージ・コンデンサーの投入も考えよう。
では次にヴェノミナーガ。 こちらも2で触れたように、高攻撃力のヴェノミナーガを出せればほぼ勝利は確定する。これもこのデッキの狙っていきたいコンセプトのひとつである。そのため、墓地にある程度(5〜6体が目安)爬虫類族モンスターがたまれば、積極的にヴェノミナーガの特殊召喚を狙っていくといいだろう。つまり相手がヴェノミノンを破壊するのを待つだけでなく、毒蛇の供物やハンマーシュートなどを使って自らヴェノミノンを破壊し、邪神降臨を発動する価値があるという事だ。 ただ、ヴェノミナーガを出さずとも、墓地に爬虫類族がたまっていればヴェノミノンだけでも十分に戦力になる。それに自らヴェノミノンを破壊するために高いコストを払う必要がある場合もある。状況に応じて邪神降臨の発動タイミングを見極めよう。
とにかく、このデッキは墓地に爬虫類族をいかに早くためるかに勝利のカギがある。せっかくヴェノミノン、ヴェノミナーガを場に出しても攻撃力が低ければ話にならない。 そのため、スネーク・レインはなかば必須カード。三枚積みを考えても良いほどだ。ただし、三枚積みするのは「三枚全てを使うため」ではなく、「一枚でも手札に来やすくするため」である。スネーク・レインは連発するとデッキのモンスターがすぐになくなってしまう。墓地にある程度の爬虫類族がいるならば、スネーク・レインの発動は発動は控えよう。 墓地に5〜6体の爬虫類族がたまればぐっと展開が楽になる。ダメージ=レプトルなどでヴェノミノンを出せば攻撃力3000クラス。いきなり切り札級の攻撃力を持つモンスターを出せるからだ。いつダメージ=レプトルなどを引いてもいいように、早く墓地に爬虫類族を送る事を心がけよう。
また、ここで戦術ついでに弱点的な面にも触れておくが、このデッキは邪神降臨、ダメージ=レプトル、毒蛇の供物など、罠カードの枚数が多くなる傾向にある。 そのため、人造人間サイコ・ショッカーや王宮のお触れなどを使われるとかなり厳しくなる。これらのカードには気をつけよう。 王宮のお触れ対策に、ツイスターなどを少なくともサイドデッキには入れておくとよい。
・・・ちなみに余談かもしれないが、場に出しさえすれば戦闘以外では無敵と思われるヴェノミナーガだが、まれに除去されてしまう場合がある。 溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムやヴォルカニック・クイーンなどで強制的に生贄にされてしまう場合である。生贄は効果ではないので、いくらヴェノミナーガでもどうしようもない。 まあ、これは対策を立ててまで気にする必要は無いだろうが。
4、デッキ構築 それではいよいよデッキ構築について考察しよう。 まずメインカードの枚数だが、ヴェノミノンは2〜3枚、ヴェノミナーガは(依存度にもよるが)1枚、邪神降臨は1〜2枚程度が妥当だろう。 もちろんデッキのコンセプトや好みで枚数を変えるのは全くの自由である。これはあくまで個人的な目安だ。 ただ、ヴェノミノンはともかく、ヴェノミナーガ、邪神降臨は役に立たないときは全く役に立たない。入れすぎは厳禁だ。
次に、他のデッキに入れたい爬虫類族について考えてみよう。
・エーリアン・ソルジャー レベル4で攻撃力1900と比較的高い能力を持つ爬虫類族。 デッキの安定性を上げるために、三枚積みは確定と言っていい。
・ガガギゴ こちらもレベル4爬虫類族の中では高い攻撃力を持つ。おそらくこちらも三枚積みすることになるだろう。
・エーリアン・ウォリアー レベル4攻撃力1800。この辺りになってくると三枚積みはさすがに考えづらくなってくる。 ただ、エーリアン・ウォリアーは戦闘で破壊されたとき、相手にAカウンターを乗せる。 ウォリアー、ソルジャーを少なからず戦闘面でサポートしてくれるので、ガガギゴよりも役に立つ状況もあるだろう。
ガガギゴとどちらを優先させるかは、好みで決めるレベルなのかもしれない。
・爆風トカゲ 攻撃力1400で、モンスターを手札に戻すリバース効果を持つ。 そこそこ活躍の機会は多いので、積極的に投入を考えていいだろう。
・カミソーリトカゲ 攻撃力は悪くなく、効果もなかなか強いが、いざ使ってみると活躍の機会は思った以上に限定されていたりする。 それでも低級爬虫類族の中では比較的優秀な部類に入る。たとえ考えなしにでも1〜2枚くらいは入れていいだろう。
・バイトロン 守備貫通効果を持ち、攻撃力も2400となかなかのステータスを誇る中級爬虫類族。 戦闘面では大変頼りになるが、デッキの特性上、レベル4以下の爬虫類族のほうが墓地に送りやすいので優先順位は低い。 必須クラスという程までのカードではないが、採用の価値は十分にある。
・ギガ・ガガギゴ バイトロンと同じ中級モンスター。効果は持たない。 風帝ライザーなどの攻撃力2400クラスのモンスターに勝てるというメリットはあるが、バイトロンを使った方が役に立つだろう。
・グラナドラ 攻撃力は申し分ないが、たいていは結果的に足を引っ張る事になる効果を持つレベル4モンスター。 無理に入れる必要は無い。
・その他の爬虫類族モンスター ここに挙げられなかった爬虫類族はステータスが中途半端だったり、効果がこのデッキのコンセプトと合っていなかったりするモンスターばかりである。 採用の価値は低いだろう。
その他のサポートカード
・ダメージ=レプトル/ダメージ・コンデンサー デッキからヴェノミノンを特殊召喚する罠カード。基本的には手札コストの無いダメージ=レプトルを優先させたいが、先ほど触れたように確実性を求めるならダメージ・コンデンサーの方が上。どちらを優先させるかは、好みの問題かもしれない。 とにかく、このデッキのキーカードと言っても過言ではないので、合わせて3〜4枚はデッキに入れたい。
・スネーク・レイン 前述の通り、三枚積みも考えられるほどのカードである。 ただし、デッキのモンスターがなくなってしまう危険性や、墓地へ送るカードがぴったり4枚でなくてはならない点にも注意。 常にデッキに残っている爬虫類族モンスターの数は正確に把握する癖をつけよう。
・リミット・リバース 最新鋭の蘇生系カード。 墓地では攻撃力0扱いのヴェノミノンを特殊召喚できるだけでなく、本来ならデメリットでしかない守備表示変更時の破壊効果をヴェノミノンなら有効活用できる。 例えば相手エンドフェイズにこのカードでヴェノミノンを蘇生して、自分ターンですぐに守備表示に変更すればそのヴェノミノンを破壊できる。つまり邪神降臨の発動条件を満たせるのだ。さらに、ヴェノミノンはスネーク・レインで簡単に墓地に送る事が出来る点も見逃せないポイント。 このデッキには他に投入価値の高い攻撃力1000以下のモンスターがあまりいないため、ほぼヴェノミノン専用カードとなってしまうが、それでも十二分に採用する価値のあるカード。複数枚投入もいいだろう。 ただし、前述の通りこのデッキは罠カードの枚数が多くなるので気をつけよう。
・毒蛇の供物 ヴェノミナーガ召喚のサポートになる上、効果も強力な罠。 ただ、(再三言うが)罠カードの枚数には気を配ろう。 枚数的には1〜2枚程度が目安か。
・シールドクラッシュ/ハンマーシュート ノーコストで単体でも使える上、自分のヴェノミノンを破壊する事も出来るので、ヴェノミナーガ召喚の助けにもなる。 地砕きなどの他の除去カードよりも優先順位は高いかもしれない。
・カードガンナー 普通に使いやすい上、デッキから爬虫類族を墓地に送る役割も果たせる。 だが、墓地に送るカードが実質ランダムであるため、ヴェノミナーガや邪神降臨を墓地へ送ってしまう事もしばしば。 カードガンナーを積極的に使っていきたいなら、キーカードを多めに入れよう。
他にもまだまだ相性のいいカードはあるだろう。
5、まとめ ヴェノミノン、ヴェノミナーガは効果のインパクト、場での存在感が大きく、敵の不意をついて一気に高攻撃力の状態で場に出せる事も多い。 そのかわりデッキが回らないときはまったく役に立たず、惨敗する事もあるだろう。
それらは細かなデッキ調整やプレイングである程度向上させるしかない。何度も練習を繰り返して使いこなしていこう。

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