117で、「アローン・アゲイン」の日本語の歌詞には、ちょっと違和感を覚えてしまうと書きましたが、その理由をもうひとつ。
この曲の英語の歌詞は韻を踏んでいます。
これを日本語にしてしまうと、オリジナルが持っている歌詞が生み出していた言葉のリズムが失われて、
味わいが微妙に変化してしまうんです。
山上さんの歌詞は比較的よくできているとは思いますが、「What do we do? What do we do?」を
「どうすりゃ〜、いいのさ〜」と歌われた日にゃ、こっちが「どうすりゃ〜、いいのさ〜」と歌いたくなってしまいました(-_-;)
英語の場合は1つの音符に1単語、日本語は1つの音符に1音節。
どうしたって日本語で歌うと間が抜けて聞こえます。
原曲以上の訳詞がつけられるなら、日本語で歌うのもいいと思いますが、この曲のように翻訳すること自体が難しいものは、原詞で歌うなり、新たな歌詞を模索してもよかったのではないかと思います。
しかし、洋楽を日本語で歌うのは難しい面があるだけに、うまくいったら、すごく面白いと思うし、そういう試みをあえてやってみることは、とてもいいことだと思います。
少なくとも私は、久しぶりに、日本語としてまともな歌詞を聞いて、清々しい気持ちになりました(^^)