AM6:30
ピピピピッピピピピッと目覚時計の音。
その音にきずいて目をこすりながら目覚ましを止める少年・・・・・
その少年の名は、斎真 涼人(さいま りょうと)16才、高校2年生。
今日は転校初日。緊張しているのか一つ一つの行動がおぼつかない涼人。
朝食を食べ終えた後、家を出た涼人は自転車をこぎ出した。
学校までは、川沿いを一直線に行くだけだ。
10分ぐらい自転車に乗っていると、学校の校舎が見えてきた。
その学校は、3階建てのごく普通の学校だった。
ただ他の学校と違うのはすぐ側に海があるということぐらいだった。
学校に着き、校舎の中へ足尾進める涼人。
と、その時、後ろから声がした。
(?)『そこのきみ、今日から来るって言う転校生?』
ビクっとして振り向くと、そこには肩からスポーツバックを提げた男がいた。
(涼人)『はい。斎真 涼人って言います。』
(?)『あー敬語じゃなくていいよ。俺、響直助(ひびき なおすけ)ヨロシクな。』
(涼人)『よ、よろしく、響君』
(直助)『直助でいいよ。えー涼人でいいよな?』
(涼人)『あ、うん。』
(直助)『そーだ、涼人。クラスどこ?』
(涼人)『確か、2−A。』
(直助)『俺と同じクラスじゃん!!』
涼人は意外に早く友達が出来てほっとした。
(涼人)『一回職員室に行かないと。』
(直助)『じゃ、教室でな。』
と、直助と別れた涼人は一人で職員室に向かっていった。
職員室のドアをガラガラと開ける涼人。
(涼人)『失礼します。』
と同時に中の先生達がいっせいに涼人を見る。
ぞくっとした涼人は、思わず下を向いた。
その時、一人の女の先生がこっちに歩いてきた。
(女先生)『斎真 涼人君?』
(涼人)『そうですが・・・・・・。』
(女先生)『やっぱり。あっ私、槇田 凛呼(まきた りんこ)。一応あなたのクラスの担任ね。』
(涼人)『・・・よろしくお願いします。』
そして、涼人と凛呼先生は教室に向かって歩いていった・・・・
2話に続く・・・