晴れ渡る空、永遠の温もり、一面に広がる薔薇。
大輔「ええなあ、5月ってええなあ。5月よりええ季節なんてあらへん」
静岡学園3年生、星野大輔の休日は、驚くほどの快晴から始まった。
静岡学園はインフルエンザの多発により、学校閉鎖になってしまった。
大輔「よっしゃ!大学受験に向けて勉強せなあかん」
カリカリ、ひたすら勉強、カリカリ、ひたすら勉強。
そして・・・・・1時間後。
大輔「よ〜し!頑張ったで頑張ったで。今日はこんなもんやろ。誰か誘って遊びに行くとしますか」
トゥルルルル、トゥルルルル、ガチャ。
男「はい、佐伯です。」
大輔「あっ、祐樹?大輔やけど」
祐樹「大輔?どうしたのこんな真昼間に。何か用事かい?」
落ち着いた口調で祐樹は聞いてきた。
大輔「今から駅前行かへん?他にも何人か誘っとくから」
しかし、祐樹は嫌がった口調でこう答えた。
祐樹「え〜、だって今僕ら受験生だよ。駄目だよそんなこんな時期に遊んだらさぁ」
大輔「いいからいいから行こうやないか。ええやん」
祐樹「しょうがないなあ。少しだけだよ。」
大輔「マジで!?おおきに!じゃあ2時に駅前の北部デパートで待ってて」
祐樹「わかったよ。じゃあ」
ガチャ、ツー、ツー。