「プハァ〜ッ、修行のあとのひと泳ぎはいいねー」
剣術の達人、ケリー・メイソンは修行を終えて近くの海で泳いでいた。
満面笑顔で泳いでいると、沖に浮かんでいるある物を見た。
それはまさしく・・・・・
ケリー「ひ、人!?何故あんな沖に人がいるんだよ。とにかく助けなきゃ!!」
と、言ってケリーは一生懸命泳いだ。
泳いで数秒もしないうちにたどり着いた。
ケリー「大丈夫か!?って言っても生きてんのかすらわからんな。・・・・・・息はあるな。よし!今助けてやるぞ」
とケリーに言われ、謎の男は海から500メートルほど離れたケリーの家に連れて行かれた。
帰ると早々・・・・
ケリー「母さん!!海で人が浮いてた!!」
ケリーの母「わかった!こういうときは少々荒いがコレしかないよ」
と、パァン、パァンと30回頬を叩かれ、水を吐いた。
ケリーの母「これでもういいだろ。あとはベッドで休ませておやり」
ケリー「分かった!!」
そしてケリーと青年は2階に向かった。
青年をベッドに休ませると・・・・
ケリー「ん?何だこれ」
ケリーの目線に銀色に輝くタグが青年を首にかけてあった。
それを見ると、
ケリー「ロウス科学研究所?聞いたことないな。えと他には?ヴァン・ル−シュ少尉?ヴァンって言うんだ。へー」
と言った矢先。
ヴァン「痛ってぇ!!はっ!何だここは?俺はどうしてこんなところにいる?俺の宇宙船は??」
ケリー「宇宙船って何?船がつくからには乗り物かい?」
なっ!?宇宙船を知らないなんて珍しいやつ?・・・・・まさか!?
ヴァン「おい!!ここはどこだなんと言う星だ!?」
ケリーはとても驚いたがすぐに話を切り替えた。
ケリー「ここはプリオス星の田舎町。クラスト王国のテイルの街だけど・・・・もしかして君この星の人じゃないの?」
ヴァン「そうだ!!おれは地球から来たんだ。地球に帰るにはどうすればいい?」
ケリー「帰れないよ。地球なんて聞いたことないし、宇宙に行った科学者もここにはいない。無論君の言う、宇宙船もね。」
ヴァンは愕然とした。そして、いろいろ考えた。
どうにかして戻れないのか?これからどうすればいいのか?そして、もう二度と帰ることができないのか・・・・・・