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[1604]新・ことばの路地裏 第382回「老人」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2014年07月24日 (木) 04時24分

老人

 老人福祉法は65歳以上の人の「心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な措置を講じ、もつて老人の福祉を図ることを目的とする」法律(昭和三十八年七月十一日法律第百三十三号)である。昭和38年(1963年)といえば、東京オリンピックの前の年、筆者が14歳、中学2年生の時である。この当時、65歳の人は、中学生の目から見て紛れもなく老人であり、祖父母も、おじいさん、おばあさんと呼ぶのにまったく抵抗がなかった。
 しかし、今日の高齢化社会において、65歳は老人と呼ぶのにちゅうちょする年齢だといえよう。筆者は約一か月前に満65歳に達した。介護保険の適用を受ける年齢であり、これ以前には給与から控除されていた介護保険料を、自前で納付しなければならなくなった。その保険料の月額は、65歳以前の2.7倍である。
 老人福祉法が生きているかぎり、この扱いは避けることができない。
 「村の渡しの船頭さんは今年六十のおじいさん」という童謡「船頭さん」(竹内俊子作詞、河村光陽作曲)は昭和16年(1941年)の作品である。還暦を迎えた60歳は老人として尊敬されたと思われる。
 井上ひさし作『ナイン』の一節にこんなことが書かれている。少年野球団の監督をしているビリヤード屋の大将が、「暑気中りを起こしてひっくり返ってしまった」、それは「六十を四つも五つも過ぎていたんだから、これは責められない」(講談社文庫版)と。東京タワーができた昭和39年(1964年)の出来事を回想する設定である。この時代にあっても、65歳は体力的に無理のきかない年齢として捉えられている。
 暑気中りは今でいう熱中症に相当するものだろうが、何も65歳でなくてもかかるものだ。しかし、老人は特に注意が必要だ。
 気分の上ではまだまだ老人の仲間入りをしたくないと思うが、老人福祉法の適用を受ける年齢になったということはしっかり理解しておきたい。
(2014年7月24日)



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