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[1595]新・ことばの路地裏 第373回 「全然」の用法をどう評価するか 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2014年05月22日 (木) 04時20分

「全然」の用法をどう評価するか

 副詞「全然」の用法について、飯間浩明さんは、「『全然』の下は否定形で結ぶのが伝統的」というのは、都市伝説(根拠のない噂話)であることが、ほぼ定説になってい」ると述べている。(『三省堂国語辞典のひみつ』三省堂、2014年、p.36)
 この「定説」を国語辞典はどう評価しているのか。小回りのきく小型国語辞典3種(三省堂国語辞典『三国』、岩波国語辞典『岩国』、新明解国語辞典『新明解』)を調べてみた。
 『三国』第7版(2014年)では、打消しを伴う用法や完全にという意味での用法について、戦前からともに使われた、戦後打消しを伴う用法が特に広まった、と歴史的背景を説明し、程度を強調する用法(「いつもの授業とちがって全然楽しかった」)や、質問に対する応答の用法(「この服、変じゃないかな」「ううん、全然かわいいよ」・「行ってもいいですか?」「全然来てください」)を話し言葉として認めている。
 『岩国』第7版(2009年)では、すっかり、全面的に、の意での用法(「心は全然そこに集中していた」「全然同感だ」)のうち、非常に、断然の意に使うのは誤用であると評価している。
 『新明解』(2012年)では、「古くからあった否定表現を伴わず、『非常に』の意を表わす用法も最近は多くなった」と、現象の広がりを認め、特に評価を与えてはいない。
 このように、三者三様の扱いが観察される。三つのうち『岩国』第7版の刊行が、一番古いのだが、次回の改訂─4、,5年後であろうか─で「誤用」の評価が消えるかどうか、興味深い。
(2014年5月22日)



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