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[1580]新・ことばの路地裏 第365回「えりすぐれた論文」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2014年03月27日 (木) 06時01分

えりすぐれた論文

 ウェブの産経ニュースで見かけた表現だ。

 竹市雅俊発生・再生科学総合研究センター長「優れた研究結果を発表することはもちろん重要な成果になります。それが2013年であろうが何年であろうが、えりすぐれた論文を発表することはうれしいことだと思っています」
 http://sankei.jp.msn.com/science/news/140314/scn14031423130019-n1.htm

 竹市センター長の談話を再現したものなのか、記者が聞き間違えて誤記したのか。
 「えりすぐれる」という動詞は認知されていない。正しくは「えりすぐられた」と受身の形で表現すべきところである。「えりすぐる」は「よりすぐる」とも言う。「える」は「選る」と書く。「すぐる」も「選る」と書くそうだ。どちらも五段活用の動詞である。漢字で表記すると「選り選る」となる。頭をひねらないと読めない。
 さて「えりすぐれた」という表現は、なぜ登場したのか。「すぐる(選)」は「多くの中からすぐれたものを選び出す。」(デジタル大辞泉)という意味で、「えりすぐられた」には、優れているという意味が含まれている。そして、「すぐる」には現代語では「優れる」となる下二段活用の動詞があり、「すぐられた」と「すぐれた」とは「ら」の有無の違いはあるが、語形の点で似ている。このように、意味の面、形式の面において類似しているために、混交が起きた、その結果であろうと推測できる。
 「えりすぐれた」という語形が広がる気配が感じられる。
(2014年3月27日)



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