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[1537]新・ことばの路地裏 第330回「いかがなものか」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2013年07月25日 (木) 05時47分

いかがなものか

 あまり口にしない表現だが、これを多用する政治家がいることに気がついた。麻生国務大臣である。総理大臣のときにも多用している。その多さは他の総理大臣と比べてみるとよく分かる。( )内は在任日数。

  小泉純一郎(1980日)34回
  安倍晋三(166日)2回
  福田康夫(365日)0回
  麻生太郎(358日)43回
  鳩山由紀夫(266日)4回
  菅直人(452日)0回
  野田佳彦(482日)2回
  安倍晋三(約6ヶ月)0回

 小泉は約5年半で34回だが、麻生は1年で43回である。さらに麻生は現在国務大臣として答弁に立っていて、今年の半年間で21回使用している。いかに多用しているかが分かる。
 この「いかがなものか」という表現は「婉曲な疑問・批判の表現」(デジタル大辞泉)とされている。持って回った疑念の表明であり、含むところのある批判の表現だと言える。このような心理を反映して、丁寧な表現にすることもある。麻生には「思います」「思っております」「存じます」などを後続する例が45%ある。また、「いう」を介して「意見」「ご心配」「こと」などの名詞につなぐ形式を約48%使っている。
 これに対して小泉の用法には麻生とは異なったものが見られる。「思います」「思っております」などを後続する例は約26%と少ない。特徴的なのは、「いかがなものかと」で言い切る用法が47%あることである。麻生では4.5%しかない。麻生が丁寧にかつ慇懃に表現しているのに対して、小泉は短く簡潔に表現していて対照的である。次に好対照をなす例を示しておく。

 今御答弁を申し上げたとおりでありまして、官房長官という立場が、主に基本的にここに出てきておるというのが国会議員としての仕事だと思いますので、それを補佐する官房副長官というのが一緒に出てくるということも【いかがなものかと】存じますし、また、そういった意味でこれまでも官房長官が主たる答弁者ということになっておるということだと思っておりますので、それを変えるというつもりは今ございません。H21.3.9
 一部を取り上げて全体を評価して批判するのは【いかがなものかと】。与党議員でも大臣でも、反論なり討論なりするのが国会ですから、大臣は反論しちゃいけないという理由なんか何にもないんですから。これは自由でしょう。私は、余り、一部だけ取り上げて全体を評価するのは【いかがなものかと】。H13.11.13
(2013.7.25)



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