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[1614]新・ことばの路地裏 第393回「しまった」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2014年10月09日 (木) 05時11分

第393回 しまった

 最近、面白いことを知った。
 小林隆・澤村美幸著『ものの言いかた西東』(2014年、岩波新書)に次のような記述がある。

 この「しまった」、筆者は右の例のような大時代的な文章語の一種であると思い込んでいた。失敗したときに日本語では「しまった」と言う。それは教科書的な話であって、実際にそんな紋切り型を口にする人はいないだろうと信じていたのである。(p.51)

 これを読んで、こちらが驚いた。しくじったり、うっかりしていたときには「しまった」というのが当たり前だと思い込んであいたからである。紋切り型であれ、実際に口に出すのである。もっとも、「しまった」の語形は田舎を出てから身に着けたものであり、子どものころは別の語形を使っていた。前掲書に「失敗したときに発する言葉」の分布地図が出ている。分布のあり方を次のように説明している。

 西日本では、失敗の際に「しまった」という決まった言い方をする習慣ができあがっているのに対して、東日本ではそのような決まり文句が定着していないことを物語る。(pp.52-54)

 筆者のふるさと鳥取県は東西とも「シマッタ」の地域である。しかし、中部はその他の語形とされている。中部には倉吉市も含まれる。倉吉出身の筆者は、子どもの頃「しゃった」と言っていた。この語形は「しまった」と似ているようにも思われるが、語源は定かではない。「しゃった」は、失敗したことを一言で表現するものであるが、失敗の原因を表す語も使うことがある。その一つが「しけとった」あるいは「しけた、しけた」である。考えや取組の態度に不十分なところがある様子、湿気ていたといった意味合いである。「しゃった」と「しけとった」を両方とも言う場合には、「しゃった、しけとった」の語順で言う。決して「しけとった、しゃった」の順にはならないところが面白い。
(2014年10月9日)



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