投稿日:2014年02月27日 (木) 05時10分
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承知。
報告や依頼などに対して「了解いたしました。」「了解しました。」と言う。短く「了解。」と表現することもあるが、これは相手が上司や先輩の場合には、失礼な表現として批判される。「了解です。」という言い方もある。動詞表現を名詞表現にしたもので、「感動です。」「感激です。」「驚きです。」などと同様である。 フジテレビ系の金曜ドラマ『天誅 闇の仕置人』の中で毎回「承知。」というセリフが使われる。世の中の不正や悪を許すことができない村田正子(泉ピン子)が「許せない。許せない。サナ、天誅。」と言うと、正子と契約関係にある闇の仕置人、謎の女・サナ(小野ゆり子)が「承知。」と答える。 サナは戦国時代の女忍者で、タイムスリップして現代に現れた。言葉づかいがぶっきらぼうである。「正義などわたしにはない。握り飯一つ分の仕事をする。ただそれだけ」と言って悪人に天誅を下す。 「承知」は漢語サ変動詞で、了解、感動、感激なども同類である。これの語幹用法が「承知。」「了解。」である。「了解。」はしばしば見聞きするので違和感はないが、「承知。」はまだ聞きなれていないせいか、どうも落ち着かない。このドラマから出て世に受け入れられるかどうか、成り行きを注目したいところである。 (2014年2月27日) |
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