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[1574]新・ことばの路地裏 第359回「遊びのことば」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2014年02月13日 (木) 05時24分

遊びの言葉

 子どもが、集団遊びの仲間に入れてもらいたいことを申し出る際にかける言葉を調べたことがある。大きくなると記憶が不確かになることがあるが、調査したのは大阪府下にある短期大学1年生女子108人である。ほとんどが大阪府内または兵庫県から通っている。基本的に18歳で、その11年年前から6年前まで小学生だった人たちである。1994年5月に記述式で回答を求めた。
 一人で複数の形式を回答した例もあるので、延べ201例の回答を得た。これを集計すると、「入れて」75人、「寄して」58人、「混ぜて」33人、「寄せて」20人といったところが目につく。少数例としては「まして」5人、「いい?」「かてて」「まいて」「よしてくれ」「よっけて」「わたしもする」各1人がある。
 この回答から分かることはもっともよく使われたのが「入れて」である。「仲間に入れて」という意味である。続いて「寄して」「寄せて」で、「仲間に寄せて」という意味であり、「入れる」と同義である。「混ぜて」も「入れて」「寄して」「寄せて」と同様の部類に入る。共通語形は「入れて」である。大阪府を中心とする関西地方で調査したからであろう、「寄して」「寄せて」が相当数回答されている。
 「混ぜて」の形を回答した地域は次のようである。大阪府(摂津市、大阪市淀川区、南河内、東大阪市、尼崎市、豊中市、八尾市、堺市、吹田市、富田林市、寝屋川市)、滋賀県(近江八幡市、甲賀郡)、兵庫県小野市、奈良県奈良市、京都府。
 さらに、少数例だが、方言形が出てきている。「まして」が南河内、堺市、奈良(当麻町)、「まいて」が奈良として回答されている。「かてて」という形は大分県からきている学生が答えたものである。「かてて」は今では古語となった「かてる」(混ぜるの意)であり、「かてて加えて」という慣用的表現に残っている。
 語形の点で特徴的なのは、「いーれーてー」「よーしーてー」「よーせーてー」と音を伸ばして発音されることが多いことである。このように発音することによって、遊んでいる子どもたちにはっきりと聞こえ、親しみの気持ちも込められる。「まぜてまぜて」と繰り返すこともある。「よして」と言って聞こえないときは「よしてーな」と言い、さらに「よしてーや」と、より強く望む気持ちを表すこともある。すぐに聞き入れられないときには「入れてぇゆーてるやん」と訴えることもある。
 子どもの生き生きとした言葉遣いがうかがわれる。
(2014年2月13日)



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