投稿日:2013年11月07日 (木) 04時30分
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20131107 キモ つい最近知った言葉が実はずっと以前から使われていたということはよくある。その言葉が見えない、聞こえないエリアにいたのだろう。あるいはエリア内にはいても、人との接点がなかったのだろう。 ********************* 「au版iPhone 5とiPad mini (セルラー)を両方使っても月額最低使用料金が7000円を下回る」。これはかなり魅力的なプライスと言えるのではないでしょうか。 なぜ7000円を下回るのか。キモは二つあります。 http://macbook.blog83.fc2.com/blog-entry-1249.html(2013年11月1日) ********************* 調べていて、読売テレビアナウンサー、道浦俊彦さんの「新・ことば事情」に行きあたった。2010年のこととして書かれている。2010年3月13日付読売新聞夕刊の連載コラム『いやはや語辞典』で、上野千鶴子東京大学教授が書いている「キモ〜無教養な『平成言文一致』」を引用している。学生のレポートに「この論文のキモは」という表現があったそうだ。 『デジタル大辞泉』の「きも(肝)」の項に出ている。 ********************* 4 物事の重要な点。急所。「話の―」 ********************* 『日本国語大辞典 第二版』にも出ている。曰く、 ********************* E物事の重要な点。急所。 ********************* 確かに、意味の上では関係があるように見える。しかし、用例は1390年頃の「長短抄」という作品や江戸時代の滑稽本からのもので、今日の使用例とつながっているとは考えられない。 グーグルで検索すると、以下のような例が出て来る。 「労働法のキモはすべて『桃太郎』が教えてくれる。 ―リーダーなら知らなきゃヤバいマネジメントの必須知識」(書名)、「モテ部屋のキモは消臭にあり!?」、「ライディングテクニックでコーナリングの”キモ”はなんだと思いますか?」、「エイジレス美のキモは髪! 有名人の知られざるヘアケア方法。」、「車田漫画のキモは?」、「進化に乗り遅れるな!事業継続のキモは『脱テープ』バックアップ」、「チョコッと『ウンミリヤ』コーデのキモは『キレイめコーデ』」、「そもそもこのゲームのキモは『兵站』」など。 ほとんどがカタカナ表記である。 重要な点、肝心なところ、秘訣、といった意味で使うのがいまどきのキモである。 (2013年11月7日) |
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