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[1549]新・ことばの路地裏 第339回「いつ来たねん!?」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2013年09月26日 (木) 05時10分

いつ来たねん!?

 もう18年も前のことになる。卒業生が情報を寄せてくれた。マンガを読んでいて、おや?と思う表現があったというのだ。大阪の高校生のセリフとして「いつ来たねん!?」と書かれていた。そのコマのコピーも添えてあった。
 森田まさのり作「ろくでなし」(『週刊少年ジャンプ』1995年8月7日号 p.20)
 普通は「いつ来たんや」となるべき所である。
 「ねん」はもっぱら非過去形に付くもので、過去形に付く表現は、耳にしたことも目にしたこともない。前田勇『大阪弁』(朝日選書、1977年、p.155-156)に「ねん」の説明がある。
 「ね」に「ん」を添えたもので、「ね」は「のや」のくずれたものである。「ねん」といえば念入りな言い方で、「ね」とだけいえば、ぞんざいな言い方となる。
(簡略化して引用「どないした言うのや」「どないした言うねや」「どないした言うね(ん)」)
「のや」が溶け合って、「ね」になってしまう。この「ね」に余情をこめる時の形が、先刻の「ねん」というわけである。

 もし「ねん」が「のや」に置き換えられるのだとすれば、「いつ来たのや」ということになって、不自然な表現とは言えない。
 ところで作者の森田まさのり氏は1966年、滋賀県栗東市(旧栗東町)出身で、高校卒業まで過ごしている。もしかしたら、「したねん」は滋賀県の言葉なのかもしれない。そう思ってインターネットで検索していたら、「とほほ〜見聞録」というブログの記事「2005年07月24日大阪弁についての考察」に行き当たった。
 http://blog.livedoor.jp/tohoho_kenbunloku/archives/50006385.html
 これに次のような記述がある。
 (滋賀県)栗東辺りの人(子供?)は、大阪弁ながら、ちょっと変わった言い回しをする。
「なぁ、なぁ〜、先生、私昨日◯◯ちゃんと遊んだねん!」
 この『遊んだねん』というところだ。
 ほかに「したねん」「食べたねん」の例も示している。
 これで腑に落ちた。
 滋賀県栗東市は滋賀県で湖南地方と呼ばれ、京都の方言色が強いとされる。とすれば、京都でも「動詞の過去形+ねん」が使われているのだろうかという興味も湧いてくる。
(2013年9月26日)



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