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[1545]新・ことばの路地裏 第336回「ゲテモノ」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2013年09月05日 (木) 04時33分

ゲテモノ

 ふだんは耳で聞き、話の中で使うことがあっても、どんなふうに表記するのか、気にも止めない言葉がある。そのうちの一つが「ゲテモノ」である。「げてもの」と平仮名で書くよりカタカナで書いた方が、その意味がよく表されているように感じる。
 織田作之助の『夫婦善哉』読んでいて「下手もの料理」(新潮文庫版p.13)という表記を見つけた。当て字かと思って辞書を調べた。「下手物」と書くことを知った。
 「下手物」の本来の意味は「並の品。粗雑で安物の工芸品。」(デジタル大辞泉)であり、その反対語は「上手物(じょうてもの)」。
 しかし、現在では「普通とは違って、風変わりなもの。」(デジタル大辞泉)という意味で使っている。「下手物食い」とか「下手物趣味」とか「下手物好き」などの複合名詞がある。「下手物食い」は「いかもの(如何物)食い」とか「悪食(あくじき)」と似ている。
 高校時代に映画鑑賞で見た『世界残酷物語』の中で蟻を食べる場面を見て驚き、現在までも記憶に残っている。文化的な価値観の違いだから、善し悪しを云々することは難しい。刺身のような生魚を食べることを好まない文化もあるし、ねばねばした納豆を食べない人もある。
 先日、新聞に「食糧危機克服へ『虫を食べよう』 国連専門機関が報告」という記事(朝日新聞http://www.asahi.com/international/update/0515/TKY201305150453.html)があった。食糧危機を克服する方策だという。世界には1900種以上の虫が食用にされているそうだ。イナゴの佃煮はよく知られているだろう。蜂の子も食用にされる。
 「普通とは違って、風変わりなもの」という判断は何を基準にするのだろう。何が普通で、何が風変わりなのか。ゲテモノという語にはマイナスのイメージが伴っていると考えられるが、一つの基準で断じることには慎重であったほうがよいだろう。「変わっている」とか「変だ」と捉えないで「珍しい」と捉えると、「珍味」として珍重されることにもある。
(2013年9月5日)



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