【広告】Amazonからスマイルセール!2月3日まで開催中

ことばの講座

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

名前
Eメール
題名
内容
URL
アイコン アイコンURL
削除キー 項目の保存

このレスは下記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

[1521]新・ことばの路地裏 第317回「おつくりなったもの」 投稿者:小矢野哲夫

投稿日:2013年04月25日 (木) 04時34分

おつくりなったもの

 金子みすゞの「みんなを好きに」という作品に、表題のような表現が2箇所出てくる。
 「かあさまがおつくりなったもの。」
 「神さまがおつくりなったもの。」
 共通語の文法規則では「おつくりになった」と表現するところである。助詞の「に」が脱落している。これは誤用なのだろうか、山口県仙崎の方言なのだろうか。ずっと以前から気になっている。しかし、まだうまく説明できないでいる。
 鳥取県倉吉市の方言で、「つくる」の尊敬表現に「つくんなる」という形式がある。これは「つくりなる」が音変化したもので、動詞の連用形に尊敬の補助動詞「なる」を付けたものである。この場合には助詞の「に」は不要である。しかし、尊敬の接頭辞「お」は付かない。
 原文を、「おつくりになった」を基底として、「に」が撥音便化し、さらに省略されたものと考えることは可能だろうか。他の箇所で「何でもかんでもみいんな。」という表現がある。「みんな」ではなく「みいんな」。話し言葉として書かれているように思われる。そうすると、問題の箇所も、書き言葉による決まりを反映したものではなく、話し言葉を表しているのではないかと考えられる。そうすると、さきほどの仮定が現実味を帯びてくるのではないだろうか。
 金子みすゞが2箇所も間違うはずがないという前提での推測である。
(2013年4月25日)



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonからスマイルセール!2月3日まで開催中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板