投稿日:2013年01月31日 (木) 05時24分
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大丈夫ですか?
先日、コンビニで買い物をしてレジに立った。店員が「ポイントカードは大丈夫ですか?」と聞いてきた。「大丈夫」のいろんな用法には慣れているつもりだったが、これには驚いた。 「今お時間大丈夫ですか?」というのもよく聞く表現だ。時間の都合はつけられるか、不都合はないか、といった意味だ。うんと以前から知っていた用法は、ケガをしていないか、体調はよいか、といったことを聞くときの「大丈夫(か/ですか)?」である。それが、重い荷物を持っている人に対して、持てるか? 持ったままで不都合はないか? という意味で「大丈夫ですか?」と聞くこともある。 コンビニでの使用例を考えてみると、こんなことが言えるのではないかと思う。「〜してもいいですか?」「〜でもいいですか?」「〜しなくてもいいですか?」といった表現の「いいです」の部分に「大丈夫」を使っているのではないだろうか。あるいは、確認するときに、間違いはないか、という意味で、「大丈夫ですか?」を使う。さらに、問題や不都合はないかと問うときに「大丈夫ですか?」を使う。 このように見てくると、最初の「ポイントカードは大丈夫ですか?」というのは、かなり複雑な内容を簡潔に表現したものだと考えられる。すなわち、当店ではポイントカードが使えるシステムを採用しています。お客様はポイントカードを提示なさっていませんが、ご提示をお忘れと理解して不都合はないでしょうか、あるいはポイントカードをご使用にならないものとして取り扱わせていただいても不都合はないでしょうか。こういったことを尋ねているのだろうと想像される。 「大丈夫ですか?」はいろんなところで使われている。使っているうちに内容も広がってきていると思われる。たいていの質問が「大丈夫ですか?」のひと言でまかなえるようになるかもしれない。 授業を始めます。大丈夫ですか? なにか質問とか大丈夫ですか? レポート(プレゼン、卒論)、大丈夫ですか? 授業、終わりますが、大丈夫ですか? などなど。 (2013年1月31日) |
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